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パティ・スミスはローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が亡くなったことを受けて追悼の意を表している。

前任のベネディクト16世が2013年に生前退位した後、教皇となったフランシスコ教皇は88歳で亡くなったことがローマ教皇庁によって発表されている。ローマ教皇庁のケビン・ファレル枢機卿は声明で教皇が今朝の午前7時35分に亡くなったと述べている。

「ローマ教皇であるフランシスコは父なる神の下へと戻られました」と声明には記されている。「フランシスコの全生涯は主とその教会への奉仕に捧げられてきました。彼は忠実さと勇気、普遍的な愛をもって、特に最も貧しく疎外された人々のために福音の教えに従って生きるように教えてくれました」

「主であるイエスの真の弟子としての模範を示してくれたことに深く感謝しつつ、唯一にして三位一体の神の限りない慈愛にフランシスコ教皇の魂を捧げます」

フランシスコ教皇はこれまでで最も進歩的な教皇と広く目されており、マーティン・スコセッシ、ケイティ・ペリー、オーランド・ブルーム、ボノ、レオナルド・ディカプリオ、アンジェリーナ・ジョリーといった著名なアーティストも好感を寄せていた。

2014年にバチカンのクリスマス・コンサートに教皇自らパティ・スミスを招き、バチカンのオーケストラをバックにパティ・スミスが“O Holy Night”を歌ったことは物議を醸すことになった。

パティ・スミスの出演は賛否両論を呼ぶこととなっており、1975年発表の“Gloria”の有名な一節「Jesus died for somebody’s sins, but not mine(キリストは誰かの罪で死んだ/でも私の罪じゃない)」を理由に、カトリック団体のポルトサルヴォは「冒涜」と評していた。

訃報を受けてパティ・スミスはインスタグラムで追悼の意を表して、次のように述べている。「これは小さな花、たんぽぽ。質素だけれど強い。今朝見かけたけれど、動いていた。さようなら、親愛なるフランシスコ教皇。自然と詩、苦難はその優れた人物を惜しむことになるでしょう」

社会から疎外された人々への包括的なスタンスから「人民の教皇」と評され、一般市民への最後の演説でもガザの停戦について言及していた。

若い頃に肺の一部を切除しているフランシスコは今年2月に気管支炎で入院しており、二度の肺炎と複数の呼吸器疾患に見舞われることとなっている。

フランシスコは12年間のローマ教皇在任期間で最長の入院となる約40日間をそこで過ごしたが、3月下旬に退院していた。体調不良が続いていたにもかかわらず、昨日の復活祭の日曜日、フランシスコはサンピエトロ広場で開催された復活祭の行事に出席している。

世界中の14億人のカトリック信者がフランシスコの死を悼むと見られている。

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