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コールドプレイのフロントマンであるクリス・マーティンは鬱に対処する自分なりの方法を紹介している。

クリス・マーティンはワールド・ツアーの一環で香港を訪れている最中にインスタグラムでメンタル・ヘルスの問題について語る動画を公開している。

動画の中でクリス・マーティンは「自分を含め、鬱に苦しんでいる人」に対して「あなたにもいいものがあるかもしれないことを願って」自分の対処法を紹介したいと説明している。

最初に紹介された対処法は「フリーフォーム・ライティング」と呼ばれるもので、自身の思いや懸念、心境などを12分間で書き留めて、その紙を燃やすか捨てるというものだという。

次に紹介されたのは「トランセンデンタル・メディテーション」というもので、クリス・マーティンは「自分には非常によかった」と述べている。紹介されたウェブサイトによれば、「静かに目を閉じて、楽な姿勢で行う簡単なメンタルの実践法」で、精神的なバランスと明晰さを高める効果があるとされている。

クリス・マーティンは「プロプリオセプション」というものも挙げて、「脳のバランスを取るのに役立つ身体の動かし方」と紹介している。クリス・マーティンは「ADHDや自閉症の若者に役立つコステロ・メソッド」を開発したジム・コステロに賛辞を寄せている。

紹介されたウェブサイトによれば、コステロ・メソッドは「心ではなく身体から始まる、動きに基づいた癒しのアプローチ」とのことで、「固くならず、身体への信頼を取り戻し、自分自身としてくつろげる手助けになる」ものだという。

他にもクリス・マーティンはジョン・ホプキンスのアルバム『ミュージック・フォー・サイケデリック・セラピー』、映画『シンシン/SING SING』、呼吸法に関する書籍『オキシジェン・アドバンテージ』、新人アーティストのクロエ・キーシャのことも紹介している。

公開された動画はこちらから。

クリス・マーティンは昨年『NME』独占で行ったインタヴューでもメンタル・ヘルスについて語っている。昨年のグラストンベリー・フェスティバルでは俳優のマイケル・J・フォックスがサプライズ・ゲストとして出演したが、そのことについてクリス・マーティンは次のように語っている。「マイケル・J・フォックスがいてくれたことで、バンドの精神とはどんなものか、フェスティバルの精神はどんなものかを思い出させてくれた。喜びを見つけようとすることだよね。そして、それが見つからない時は見つけるために適したツールが必要になる」

「圧倒的にポジティヴに見えるということが自分というシンガーには最も必要としているものだったりするんだ。長年にわたって僕は頭の中がネガティヴなことでいっぱいになりがちで、そもそも音楽というのは自分の人生や人々の人生における困難な出来事に光と説明をもたらしてくれるものだった」

メンタル・ヘルスと楽観性というテーマが最新作『ムーン・ミュージック』に与えた影響についてクリス・マーティンは次のように続けている。「朝起きた時に自分自身について、世界について、ひどい気分になっている物語なんだ。気が滅入っていて、孤独で、一人っきりで、自分じゃいられないようなね。アルバムを通して最終的に、まったく正反対の心境に辿り着く歩みなんだよ」

コールドプレイは本日4月16日より『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』アジア・ツアーの一環で韓国公演を行う予定となっている。

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