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エルトン・ジョンとマドンナは長年続いていた確執についてついに和解したことが明らかになっている。
エルトン・ジョンとマドンナについてはエルトン・ジョンがマドンナが手掛けた『007』シリーズの主題歌“Die Another Die”を「最悪のボンド・テーマ」と批判したこともあり、何年も公の場で口論を続けてきた過去がある。
エルトン・ジョンはマドンナの2007年のライヴについて「口パク」だとも批判しており、マドンナが2012年に行ったスーパーボウルのハーフタイム・ショーを行う時には「うまく口パクしてくれ」と発言して、確執を再燃させていた。
2012年にエルトン・ジョンはマドンナについて「見世物のストリッパー」と語り、「彼女のキャリアは終わった」として、レディー・ガガの“Born This Way”を「劣化版」と評したことを批判している。同年、マドンナはゴールデン・グローブ賞で主題歌賞を受賞すると、受賞スピーチで次のように語っている。「エルトン・ジョンは輝かしい人物だし、憧れてもいる。また賞を獲るんでしょう。別に私はどうも思わない」
今回、マドンナはインスタグラムで『サタデー・ナイト・ライヴ』に出演したエルトン・ジョンとバックステージで対面して、長年の確執に終止符を打ったことを明らかにしている。
「週末はエルトン・ジョンが『サタデー・ナイト・ライヴ』でパフォーマンスを披露したのを観に行ったの」とマドンナは述べている。「高校の頃を思い出した。家を抜け出してデトロイトでエルトン・ジョンのライヴを観にいった。それは忘れられないパフォーマンスで、音楽の変える力を理解することになった」
「高校生で彼のパフォーマンスを観に行ったことで私の人生を変えることになった。子どもの頃、アウトサイダーだと感じていたけど、彼のステージを観に行って、人と違ってもいい、目立ってもいい、道なき道を進んでもいいんだと理解できた。実際、それは欠かせないことだった」
マドンナは次のように続けている。「数十年にわたって、自分のすごく憧れている人が公の場でアーティストとして私のことを好きじゃないと言っているのを知って傷ついていた。理解できなかった。エルトン・ジョンが『サタデー・ナイト・ライヴ』の音楽ゲストに出ると聞いた。それで行くことにしたの」
マドンナは「すぐに私たちはハグしていた」と述べている。「それで私のために曲を書いたからコラボレーションしたいと言われた。それはすべてが報われるような出来事だった」
エルトン・ジョンもコメント欄で次のように述べている。「『サタデー・ナイト・ライヴ』に会いに来てくれて、ありがとう。私と私のビッグ・マウスを許してくれて感謝している。自分の言ったことを誇りになど思っていない。特にアーティストとしてやってきた画期的な作品について言ったことについてはね。女性アーティストがありのままで成功を収めるという点で、あなたは全世代に向けて道を切り拓いてきた。あなたは80年代にHIV/エイズに対して立ち上がり、切実に必要としている人々に愛と思いやりを届けた最初の人物の一人でもあった」
エルトン・ジョンは次のように続けている。「前に進めることに感謝している。今は世界の分断にますます心を痛めているんだ。あなたも私も世界で脅威にさらされているコミュニティに受け入れられ、愛されてきた。力を合わせることで、本当に支援を必要としている人たちのために素晴らしいことを起こせるんじゃないかと願っている。そして、それを大いに楽しみたい」
エルトン・ジョンは『サタデー・ナイト・ライヴ』でブランディ・カーライルと共にコラボレーション・アルバム『天使はどこに』より“Little Richard’s Bible”と“‘Who Believes in Angels”を披露している。
一方、マドンナは3月31日の国際トランスジェンダー認知の日に際して、改めてトランスジェンダーのコミュニティを支持することを表明している。
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