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イエスはザ・ビートルズの“Eleanor Rigby”をカヴァーした音源がオンラインで公開されている。

この音源は1969年2月にロンドンのポリドール・スタジオでプロデューサーのジョン・アンソニーと共にレコーディングされた音源となっている。

ザ・ビートルズが1966年にリリースした通算7作目となるアルバム『リボルバー』に収録されている“Eleanor Rigby”だが、イエスは曲のテンポを上げて、強力なリズム・セクションと激しめのサウンドで演奏している。カヴァーはギタリストのピーター・バンクスとキーボーディストのトニー・ケイによるサイケデリックなイントロも付加されている。

イアン・ハートリーという人物は音源を3月25日にYouTubeにアップして、次のように述べている。「この音源はこれまで一般に公開されてこなかったものだ。これは“Eleanor Rigby”のランスルーにおける最初の(失敗した)テイクで、当時の生の状態が記録されている。若干のスピード修正以外はマスター・テープにリマスタリングは施されていない」

問題の音源はこちらから。

イアン・ハートリーは次のように続けている。「これに対する反応次第ではさらに続くものがあるかもしれない」

イエスのファン・フォーラムによれば、イエスがスタジオでレコーディングした“Eleanor Rigby”は3つの音源が知られているが、公式にはリリースしていない。

YouTubeの音源の出所は明らかにされていないが、2009年にボーナムズ・オークション・ハウスでは1969年2月14日にジョン・アンソニーとレコーディングしたテープが出品されていた。このテープには他にも3曲の音源が収録されており、スティーヴン・スティルスの“Everydays”、スティーヴン・ソンドハイム&レナード・バーンスタイン作曲の“Something’s Coming”のカヴァー、イエスのオリジナル曲である“Dear Father”が収録されている。

イエスは1969年7月にセルフタイトルのファースト・アルバムをリリースしているが、ジョン・アンソニーとレコーディングした音源はいずれも収録されていない。しかし、“Everydays”と“Something’s Coming”のカヴァー、“Dear Father”は最初の3枚のシングルのB面に収録されている。

ザ・ビートルズについては先日、1962年のオーディション・テープがヴァンクーヴァーのレコード店で発見されている。

先週、ヴァンクーヴァーのネプトゥーン・レコーズのオーナーであるロブ・フリスはブートレッグと思っていた「ビートルズ 60s デモ」と書かれた古いテープをかけてみたという。テープを聴いて、その一部音源をソーシャル・メディアに投稿してみたところ、彼は自分の手元にあるテープがザ・ビートルズの初期のオーディション・テープの貴重なダイレクト・コピーであることを発見したと述べている。

ロブ・フリスはインスタグラムで次のように述べている。「何年も前にザ・ビートルズのデモ音源が入っているというこのテープを手にすることになった。ブートレッグのテープだと思っていた。初めて昨晩聴いてみたら、マスター音源のようなサウンドだった。そのクオリティーは現実とは思えないものだった。ザ・ビートルズによる15曲入りデッカ・テープのマスター音源のような音だなんて、こんなことあり得るだろうか?」

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