シェリル・クロウはAIを支持しておらず、ドレイクが音源にAIを使ったことについて自身の見解を語っている。
ドレイクはケンドリック・ラマーとの対立の中でケンドリック・ラマーを批判する“Taylor Made Freestyle”という楽曲をリリースしており、この曲ではAIで生成されたトゥパックとスヌープ・ドッグの声が使われている。
今回、BBCのインタヴューでシェリル・クロウはAIの使用、ならびにドレイクの“Taylor Made Freestyle”について語っている。シェリル・クロウはAIについて「破滅への坂道」と評しており、「人間性が根ざしているすべてのものへの裏切り」になると述べている。
シェリル・クロウはAIのことを初めて知ったのは昨年で、ジョン・メイヤーの曲を再現したソングライターと出会った時だったという。「私はジョン・メイヤーとは知り合いだし、彼の声にあるニュアンスも分かっているけど、彼があの曲を歌っていないなんてまったく指摘できなかった」
シェリル・クロウは「怖く」なって、「文字通り過呼吸になってしまった」とも述べている。
ドレイクがAIを使ったことについてシェリル・クロウは次のように続けている。「死者を甦らせることはできないし、それが許されるとも思わない。ドレイクも『やるべきではないけど、後で謝ればいい』と思ったんだと思うけど、もうやってしまったわけで、音源を取り下げても見つけられてしまう。忌々しいことだし、私たちの存在にある生きている理由に反するものよね」
トゥパックの遺産管理団体は“Taylor Made Freestyle”がリリースされてからすぐにドレイクに対して法的措置の可能性を示唆している。代理人のハワード・キングは24時間以内に音源が削除されなければ、法的措置を進めると述べている。
“Taylor Made Freestyle”はストリーミング・サービスやソーシャル・メディアから削除されることとなっている。
ケンドリック・ラマーは現地時間6月19日にロサンゼルスのフォーラムで米奴隷解放記念日を記念してライヴを行っており、ドレイクとの対立が再燃して以来、初めてのライヴとなっている。
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