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ヴァンパイア・ウィークエンドは本日リリースされたニュー・アルバムに寄せられたミュージシャンややついいちろうからのコメントが公開されている。

ヴァンパイア・ウィークエンドは5年ぶり通算5作目となるニュー・アルバム『オンリー・ゴッド・ワズ・アバヴ・アス』を本日4月5日にリリースしている。

新作のアルバム・リリースを祝して、角舘健悟(Yogee New Waves)、橋本薫(Helsinki Lambda Club)、三船雅也(ROTH BART BARON)、やついいちろう(エレキコミック)からのコメントが公開されている。

コメントは以下の通り。

角舘健悟(Yogee New Waves)
螺旋を描く DNA のラインを、高速の電気信号が走り抜けるが如く、
人々の夢と日常を乗せた電車は、休むことなく走り続けた。
 
駅のホームではストリートミュージシャンたちが
今日の、今その瞬間の音色を奏でている。
 
リズム、メロディ、歌、クラップ。
小銭が重なる音、誰かの咳払い、
革靴がコンクリートの上を、都市とリズムする。
 
その時。すべてをさらう様に地下鉄がごおと流れゆく。
 
そして。また、何事もなかったかの様に
音楽はクロスフェードし、誰かの胸を踊らせる。
 
ひとしきり音を鳴らし合ったストリートミュージシャンたちは家路に就き、
愛する人を抱きしめる。静かなる CHOIR の響きを胸に留めながら、
耳鳴りと共に深い眠りについた。
 
寝息が聞こえる。夢を見ているんだ。
 
朝日が登ると共に大都市は息づいた。

橋本薫(Helsinki Lambda Club)
前作までのハイファイ寄りなサウンドから一転、全体的に温もりのある歪み感があったりリズム隊も朴訥な音を主軸としていて、ティンパンアレーの時代やはたまた後期ビートルズの質感を仄かに感じさせつつ、相変わらず発明みたいなギターの音と人懐っこいメロディ展開は VW 節全開で、成熟した先のロックバンドの健全な未来といった感じがとても美しくこうなりたいと強く思わされます。「40:42」などの大作を経て更に大胆かつ緻密なアレンジと構成は研ぎ澄まされ、それでもその洗練の中に愛らしさが同居するのは彼らの人間性と音楽が切っても切れない関係にあるからかなと想像したりもします。ずっと憧れのバンドです。

三船雅也(ROTH BART BARON)
王道の Vampire Weekend サウンドが洗練されて帰ってきた。チェンバーサウンドのたっぷりとした美しさ。乾いたドラムの音。不安定なピアノの優しい響き。Ariel Rechtshaid の削ぎ落とした美しい装飾的なワークと Dave Fridmann のモノラルにグッと振り切ってしまう質感がモダンに聞こえる。デビューアルバムで NY の路地裏をはちゃめちゃに動き回る彼らを見て、その景色を体験したいと思い僕はデビュー作を録音しに NY に飛んだのだ、そのことを思い出した。彼らのワークで一番好きな作品になりました。僕らの頭上にいたのは神様だけかもしれない、だけと地上には僕らみんながいる。Vampire Weekend は今でもどこかの路地裏を駆け抜けている。僕も彼らと共にいつまでも駆け抜けようと思う、このアルバムを小脇に抱えて。

やついいちろう(エレキコミック)
デビューからずっと聴いて、ライブにも行って、新譜が出たら必ず聴いているバンドはそんなにいないからVampire Weekend は今も活動してるバンドで一番好きなバンド。今作を聴いて思った事。祈りを捧げてる様だと思った。儀式に引き込まれ、その儀式の意味はわからないのに所作の美しさに感動して何故だか涙が流れるような気分。全曲で一曲のような完成度。アルバムを通して聴くと何かが綺麗に洗い流されるよう。

本日4月5日にタワーレコード渋谷店のTOWER VINYL SHIBUYAにて観覧フリーのリリース・パーティーが開催されることも決定している。リリースされ立ての新作をアナログ盤で試聴できるのみならず、国内盤ライナーノーツを担当したライター=妹沢奈美とのトークセッションや、“オリジナル湯のみ“が限定20名様に当たるジャンケン大会などが行われる。

アルバムのリリースを記念して、ヴァンパイア・ウィークエンドは来月テキサス州オースティンで皆既日食中に行うコンサートを生配信することも決定している。

アルバムのストリーミングはこちらから。

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