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レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドは“268 Years of Reverb”と題した8時間に及ぶオルガンの楽曲を発表することが決定している。

この1日がかりの大作はノーフォーク&ノーリッジ・フェスティバルの一環でノーリッジにあるオクタゴン・チャペルでジェイムス・マクヴィニーとエリザ・マッカーシーによって5月18日に演奏される予定となっている。

ジョニー・グリーンウッドは声明で次のように述べている。「オルガンは設置されている建物の肺であり、声です。古い教会では何世紀にもわたって聴衆が体験してきたのと同じ空間で同じパイプで雰囲気を体験することができます。教会のオルガンを聴くのはある種時間の旅であり、古代の音を忠実に再現することに最も近いものです」

「オクタゴン・チャペルでは268年という歳月になります。同じレコーディングされたサウンドに対して祝い、悲しみ、賛辞を送り、嘆いたりしながら季節が流れていきます。教会の儀式を通してその時間は世代を超えるものであり、聖書と同様に教会が教区の記録を収めた場所であることを思い出させてくれます」

「この曲を書くにあたってインドの由緒あるメロディーのアプローチに影響を受けました。そこでは即興のソロで新しい音が徐々に導入されていくことになります。それぞれの音が出てくるのは待ち望まれたものであり、新しい音が出てくることは新しい世界の啓示なのです。そのことを知ると、こうした音楽を聴くことに大きな緊張が生まれます。タンプラのドローンには倍音やハーモニクスが渦巻いており、それがテクスチャーの複雑さと美しさを複雑にしています。それは瞑想的でありつつ、緊張のおかげで瞑想的であるにとどまりません。インド音楽のメロディーは直線的ではなく、円環的に考えられることが多く、動く車輪を登っていて、静寂の中で始まったり終わったりするのではありません」

「そのため“X Years of Reverb”の最初と最後のコードは可聴周波数以下の音や可聴周波数以上の音が組み込まれています。このようにして音楽は可聴域を通過しながら空間を横切っていきます。それは虹が光のあらゆる波長の中で可視域の狭い範囲にしかないのと同じです」

一方、レディオヘッドやザ・スマイルのフロントマンであるトム・ヨークは新たな映画『コンフィデンザ(原題)』の劇中スコアを手掛けたことが明らかになっている。

イタリア語で「信頼」を意味する本作はダニエーレ・ルケッティが監督で、ドメニコ・スタルノーネの著書を原作としたものとなっている。

映画にはエリオ・ジェルマーノ、ヴィットリア・プッチーニ、イザベラ・フェラーリが出演して、ローマの荒廃した高校で働くピエトロ・ヴェッラを描くものとなる。説明には次のように記されている。「彼は生徒たちがより良い未来を目指して努力する手助けができると強く信じていた。聡明で反抗的な生徒であるテレサは彼と彼の授業にすっかり心を奪われる。数年後、2人は再会し、ロマンチックな関係になる。テレサは、二人の深い秘密を分かち合わないと一生の絆にならないと主張する。しかし、ピエトロが打ち明けるとすぐに、関係は終わることになる」

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