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『スーパーマリオブラザーズ』のテーマ曲を手掛けた近藤浩治はポール・マッカートニーに連れてこられた楽屋でテーマ曲を謳われたことがあると語っている。

『ワシントン・ポスト』紙で近藤浩治はポール・マッカートニーが来日公演を行った際に『スーパーマリオブラザーズ』のクリエイターである宮本茂と観に行ったと語っている。

観客の中に彼らがいることを知ったポール・マッカートニーと妻のリンダ・マッカートニーは彼らを楽屋に招待したという。近藤浩治と宮本茂に会ってポール・マッカートニーが最初にしたのが『スーパーマリオブラザーズ』のテーマ曲の最初の6音をハミングすることだったと彼は語っている。

あれは「すごい瞬間でした」と近藤浩治は語っている。

近藤浩治はアメリカの生活において「美的、文化的、歴史的に重要な作品」が収められるアメリカ議会図書館に作品が収蔵されている唯一のビデオ・ゲームの作曲家であり、他にも『ゼルダの伝説』、『スターフォックス』の音楽も手掛けている。

近藤浩治はビデオ・ゲーム音楽の専門家として1984年に任天堂に務めることになった最初の人物であり、もう一人の作曲家と仕事をしてきた。「私たちは基本的にどんなものが開発されても順番で作っていました」と近藤浩治は語っている。「開発者が来て、『こういうゲームがあるんだけど、音楽を作ってくれ』と言われるんです。『スーパーマリオブラザーズ』を開発している時はたまたま順番で私の番だったんです」

近藤浩治は最近では2023年発売の『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』の音楽を手掛けているほか、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のサウンドトラックにも関わっている。

2014年、ポール・マッカートニーはオンライン・ゲーム『デスティニー』のために“Hope For The Future”という曲を書いており、いくつかのメイン・テーマも手掛けている。「子どもたちや孫から教わったんだ。彼らはゲームに没頭していて、音楽を聴く時間もないと思うよ。彼らの興味は違うことでいっぱいだから、そこに忍び込むというのが好きなんだ」

「ゲームは得意じゃないんだ。他にやることがたくさんあって、スクリーンとにらめっこして、ゲームに没頭できないんだよ。やってみると、面白いんだけど、すぐにやられてしまうんだ。エイリアンにやられてしまうんだよ」

一方、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントはメンバーそれぞれの視点で描かれるザ・ビートルズの4本の伝記映画を公開することを発表している。

『1917 命をかけた伝令』、『007 スカイフォール』で知られるサム・メンデスが4本すべての監督を担当する。伝記映画は「歴史上最も偉大なバンドの物語を語る」ためにそれぞれのバンドメンバーの視点が交錯するものになるという。

今回のプロジェクトはポール・マッカートニー、リンゴ・スタージョン・レノンとジョージ・ハリスンの家族とアップル・コアが劇映画のために音楽を使う権利と生涯を描くことに許可を出した初めてのものとなっている。

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