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ブルース・スプリングスティーンは98歳で亡くなった母親のアデルに追悼の意を表している。

ブルース・スプリングスティーンはソーシャル・メディアで母親が1月31日に亡くなったことを発表している。ブルース・スプリングスティーンは1939年に発表されたグレン・ミラーの“In The Mood”に乗ってダンスをして、最後はハグしてキスする動画を投稿している。

キャプションには母親との昔の日々を綴った“The Wish”の歌詞が引用されている。

アデル・スプリングスティーンは1925年に生まれて、10年間にわたってアルツハイマー病を患っていたことをブルース・スプリングスティーンは2021年にステージで明かしている。その時に母親は自分のことを認識しているものの、話したり食事したりすることはできないと語っていた。

「話すこともできないし、立つこともできない。自分で食事もできない。でも、自分のことを見る時はいつも笑顔なんだ。今でも笑顔なんだよ。今もキスするしね」とブルース・スプリングスティーンは『トゥデイ』で語っている。「自分のことを見る時に出す音というのがあって、音でしかないけど、それが『愛している』という意味だというのが分かるんだよ」

「グレン・ミラーをかけると、椅子で動き始める。それはできるんだよ。母親は僕のほうに手を伸ばしてきて、僕の手を取ってフロアで踊り始めるんだ」

アデル・スプリングスティーンはブルース・スプリングスティーンの少年時代、一家の主な稼ぎ手であり、7歳のときに初めてギターを買い与え、音楽への情熱を追い求めるよう彼を促している。

アデル・スプリングスティーンは母親からも敬意を集める愛された存在で、時々コンサートに登場して、ステージでブルース・スプリングスティーンとダンスを披露している。一例として2013年にロンドンで行われたハード・ロック・コーリングでは“Dancing In The Dark”で登場して、ダンスを踊っていた。

アデル・スプリングスティーンはブルース・スプリングスティーンと二人の兄弟を残しており、6人の孫と3人のひ孫がいた。

訃報を受けてEストリート・バンドのスティーヴ・ヴァン・ザントは次のようにツイートしている。「私たちのファミリーの長であり、絶えずポジティヴなエネルギーの源だった。唯一無二の存在だった。彼女は常に私たちと共にあるだろう。観客の中で踊っているんだ」

スティーヴ・ヴァン・ザントの妻であるスティーヴィー・ヴァン・ザントは次のように述べている。「アデル・スプリングスティーンは一筋の光でした。彼女は私が出会った中で最も陽気な人だったと思います。イタリアのステージでバンドと共に“Tarantella”の踊り方を彼女とその姉妹に教えたことが忘れられません」

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