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デヴィッド・ボウイは手書きの“Rock ‘n’ Roll Suicide”と“Suffragette City”の歌詞がオークションで10万ポンド(約1880万円)の値を付けるのではないかと試算されている。

今週、手書きの“Rock ‘n’ Roll Suicide”と“Suffragette City”の歌詞はオークションにかけられる予定となっている。どちらの曲も1972年に発表された『ジギー・スターダスト』に収録されている。

現時点でこの手書きの歌詞は5万ポンドから10万ポンドの値を付けると見られており、現地時間11月28日にオメガ・オークションに出品される。

証明書によると、この手書きの歌詞は『ジギー・スターダスト』の最後のレコーディング・セッションで生まれたもので、デヴィッド・ボウイは現存していないものも含めて他の手書きの歌詞と共にトライデント・スタジオで所有者に渡したという。

“Suffragette City”の歌詞には左隅に音楽出版社への但し書きも含まれている。この但し書きによれば、デヴィッド・ボウイは当時アルバムに“It Ain’t Easy”と“Round and Round”の2曲を収録させようとしたという。“It Ain’t Easy”は最終的に収録されたが、チャック・ベリーのカヴァーである“Round and Round”は『アラジン・セイン』に収録されている“Drive-In Saturday”のB面曲としてリリースされている。

証明書によれば、この手書きの歌詞は1980年前半に現在の所有者によって購入され、ヴィクトリア&アルバート博物館が行った「David Bowie Is」に貸し出されたという。

オークション・マネージャーのダン・マスカテッリ=ハンプソンは次のように語っている。「これらはデヴィッド・ボウイの素晴らしい作品の中でもカルト的な人気を誇る2曲であり、“Suffragette City”は彼の最高傑作の一つと評されています」

「これは所有するには途轍もない一品であり、“Starman”の歌詞がそうであったように数百万人という世界中のデヴィッド・ボウイのファンを興奮させるに違いありません。オークションの日に達成されるかもしれないことを楽しみにしています」

先日、ザ・キュアーのドラマーであるローレンス・トルハーストはデヴィッド・ボウイの『ロウ』が自分とロバート・スミスにとって大きな影響を与えたかについて語っている。

「19歳の時にパーティーに行って、“Sound and Vision”を聴いた時のことを覚えている。そこにはポップ・シングルに求めるすべてがあると思ったんだ。キャッチーで、素敵で、でも深く、暗さもあるんだ」

ローレンス・トルハーストは次のように続けている。「人々を観ながら、踊るのに最高だったし、いい気分にさせてくれるのに、それ以上のものもある。これこそが音楽に求めるものだった。受け入れられるのに、そうした感覚を与えるものをやりたかった。デヴィッド・ボウイの『ロウ』は自分にとって基本となったもので、ロバート・スミスにとってもそうだった。始めた時はよくデヴィッド・ボウイを聴いていた。今でも数週間に一度『ロウ』は聴いているんだ」

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