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キッスのジーン・シモンズは現在行っているフェアウェル・ツアーは「バンドにとってツアーの終わりではあるが、ブランドの終わりではない」として今後について示唆している。

キッスは現在「エンド・オブ・ザ・ロード」ツアーの最後の日程を行っており、ツアーは12月2日にマディソン・スクウェア・ガーデンで行われる公演で幕を閉じる予定となっている。

キッスは先週この公演を世界に向けて生配信することを発表しており、「最後にもう一度」一緒に「思い切り楽しもう」と呼びかけている。

今回、『519マガジン』の新たなインタヴューでジーン・シモンズはグループの引退が間近に迫っていることは必ずしも終わりを意味するものではないと説明し、キッス関連の他のプロジェクトの可能性を示唆している。

「今回のことはバンドにとってツアーの終わりではあるが、ブランドの終わりではない」とジーン・シモンズは語っている。「キッスには映画、マーチャンダイズ、もしかしたらブロードウェイとか、独自の世界がある。バンドは終わるけれど、キッスを体験することは不滅だよ」

ジーン・シモンズは次のように続けている。「ツアーは終わりだけどね。その見方はさすがだよ。僕らは大変なバンドだからね。18kgの衣装を着て、17cmのヒールを履いているからね。ドラゴン・ブーツはそれぞれボーリングの玉ぐらいの重さがあるんだ。肉体的に大変なんだよ」

ジーン・シモンズはキッスの緻密で要求の多いステージ・ペルソナを考えると、彼らのキャリアの音楽面を別のスタイルで続ける可能性について語っている。

ザ・ローリング・ストーンズ、キース・リチャーズの感じだったら、歳をとってもできるかもしれない。ミックは無理だね。彼は限界に挑戦しているからね」とジーン・シモンズは語っている。「快適なスニーカーを履いて、Tシャツ姿で、ギターをかき鳴らすんならできるだろうね。必死にやらなくていいからね」

「ザ・ローリング・ストーンズでもザ・ビートルズでも僕らの衣装を着て、7インチのヒールを履いたら、必死にならざる得ないからね」

ジーン・シモンズは別の形で「キッスは続いていく」と語っている。「ラスベガスにはキッス・ワールドというキッスの博物館があるし、それにキッス・クルーズというのもあるし、映画も出るだろうし、アニメにも取り組んでいる。いろいろやっているんだ。もちろん、楽しいおもちゃやゲームも続いていくよ」

「キッスのライヴは違った形で生きていくだろうね。それは計画中なんだ。4つから10くらいの巡回公演になるんじゃないかな。だから、日本でもやることができるし、同時にラスベガスでもニューヨークでもロンドンでもやれるんだよ」

2021年にポール・スタンレーもオリジナル・メンバーがいなくても今後もバンドは続く可能性があると語っている。「もし実現するなら、俺たちが常に抱えてきた哲学が継続するものになるべきだよね。それこそがキッスがどのメンバーよりも大きなものだからね」

対照的にエース・フレーリーは以前オリジナル・メンバーなしのキッスについて「これまで聞いた中でも最もバカげた意見」と語っていた。

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