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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのザック・デ・ラ・ロッチャはロックの殿堂入りの式典に出席する代わりに親パレスチナ派のデモ行進に参加していたことが明らかになっている。

ザック・デ・ラ・ロッチャは現地時間11月4日にイスラエルによるガザ攻撃に抗議し、パレスチナ自治区での停戦を呼びかける30万人が参加したワシントンD.C.でのデモ行進に参加している。デモでは多くの人々がジョー・バイデン大統領により決定的な行動を求めていた。

ハードコア界の映像作家として知られるサニー・シンはザック・デ・ラ・ロッチャと自身の写真を投稿して、次のように述べている。「30万人の人々がワシントンD.C.でパレスチナ自治区を支持し、イスラエルによる大量虐殺を終わらせることを求める行進を行いました。携帯電話会社は生配信を妨害しましたが、行進に参加したザック・デ・ラ・ロシャに遭遇しました」

サニー・シンは次のように続けている。「今が歴史の転換点だということについて、しばらく話をしました。ファーガソン暴動からガザまで、解放のための闘いがいかに相互につながっているかを人々は分かり始めたんだ」

ギタリストのトム・モレロはバンドからロックの殿堂入りの式典に出席した唯一のメンバーとなっている。ティム・コマーフォード、ブラッド・ウィルクは式典を欠席している。

トム・モレロは受賞スピーチで政治について言及し、トロフィーを持っての舞台裏での写真撮影ではイスラエルとパレスチナの紛争に言及していると思われる「Ceasefire(停戦)」と書かれた紙を掲げている。

トム・モレロはスピーチをロックの殿堂入りについてバンド内で意見が割れたことから始めている。「多くのバンド同様、私たちも様々なことに違った意見を持っています。ロックの殿堂入りについてもです」

「私の意見としては今夜はバンドの音楽と使命を祝福する素晴らしい機会だと思っています。そして、5人目のメンバーであるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの素晴らしいファンを称える機会だと思います。それが私がここにいる唯一の理由であり、自分たちの音楽を称える最善の方法はみなさんに使命とメッセージを受け継いでもらうことです」

「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのファンから私が学んだ教訓は音楽は世界を変えることができるということです。私たちの音楽に影響を受け、その結果、世界に大きな影響を与えたファンの話を日々耳にしています。主催者、活動家、公選弁護人、教師、チリやフィンランドの大統領はみんなモッシュピットで時間を過ごしてきました」

「プロテスト・ミュージックが適切に鳴らされると、曲の中に新しい世界が出現し、その時代の抑圧者を串刺しにし、私たちに与えられたもの以上のものが人生にはあるかもしれないと示唆する音が聴こえてくるのです。音楽は世界を変えられるのでしょうか? すべての目的は、世界を変えることであり、最小限に言っても事を荒立てることです」

「歴史を通して、進歩的、急進的、あるいは革命的な方法で世界を変えた人々は、今夜観ている人々よりもお金も権力も勇気も知性も創造力もありませんでした。世界を変えたのは、もう十分だと思い、より人道的で平和で公正な国や地球のために立ち上がろうとする、平均的で日常的な普通の人々です。それこそが私が今夜称えたいものなのです」

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