Photo: GETTY

ジョニー・マーはギターを壊したノエル・ギャラガーに高価なギターをもう一本贈ったことがアルコールを止めるきっかけの一つになったと語っている。

ジョニー・マーはオアシス以前のノエル・ギャラガーがギターを買えるようになる前、若くて一文無しだった彼に自分のギターをあげたことを振り返っている。

「彼が自分のやっていることに真剣で、本気なのは知っていたんだけど、彼は一文無しで、自分はたくさんのギターを持っていたから、『よし、彼にこのギターをあげよう』と思ったんだ」とジョニー・マーは「ラジオX」に語っている。

ジョニー・マーはノエル・ギャラガーに1960年製ギブソン・レス・ポールを贈っている。このギターは元々ザ・フーのピート・タウンゼントが所有していたもので、1986年発表の『ザ・クイーン・イズ・デッド』で使われており、後にノエル・ギャラガーはニューカッスル公演でステージに上がってきた客に対応する際に破壊している。

ノエル・ギャラガーはジョニー・マーに電話して代わりのギターを求め、ジョニー・マーは1978年製の黒のギブソン・レス・ポール・カスタムを贈っている。

ジョニー・マーはサンバーストの12弦ギターであるギブソン335をスウェードのバーナード・バトラーにも贈っており、こちらは“Sheila Take a Bow”のミュージック・ビデオにも登場している。

「親切心でそうしただけだよ」とジョニー・マーは『ガーディアン』紙に語っている。「単純なことだよ。バーナード・バトラーはいい友人で、彼があのギターを気に入っていたのは知っていたからね」

ジョニー・マーは次のように続けている。「ノエルにギターをあげたことは年月を経て大きな話になっているけれど、当時の彼は今の彼とは違うことをみんなは知らないんだ。彼は単にバーナッジ出身のキッズだった。オアシスがこんな大きなことになるなんてまったく思っていなかった。彼には必要だったから、あげたんだ。幸運にもたくさんのギターを持っていたし、自分にもそんなことをしてもらっていたらと思ったからね」

なぜノエル・ギャラガーにもう一本ギターをあげることにしたのかと訊かれて、ジョニー・マーは次のように答えている。「正直に言うと、それで酒をやめたんだ」

冗談半分の口調でジョニー・マーは次のように続けている。「酔っ払ってはいなかったけど、あげることにした時は恐らくすごい二日酔いだったと思うんだよね」

ジョニー・マーとノエル・ギャラガーは長年の友人でコラボレーションも行っており、2002年発表のオアシスのアルバム『ヒーザン・ケミストリー』に参加しているほか、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズの諸作にも参加している。

ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズの最新作『カウンシル・スカイズ』ではジョニー・マーは“Pretty Boy”、“Open the Door, See What You Find”、“Council Skies”の3曲に参加している。

ノエル・ギャラガーはジョニー・マーの参加についてアルバム・リリース時に次のように語っている。「悲しいことに顔を合わせて曲を書くことはなかったんだ。前から話をしていたんだけどね。ジョニー・マーが弾いた3曲は、彼なら素晴らしいものを弾いてくれるはずだというアイディアがあった。聴こえていたし、分かっていたんだ。“Pretty Boy”については一直線で、次に進むようなところまで来ていた。何かが必要なのは分かっていた。多くの人に声をかけたわけじゃない。最初からジョニーに頼もうと思ってたんだ」

「ジョニーで面白いのは、彼は曲を送らせるようなことはしないんだ。やってきて、機材を繋いで、スピーカーの前に立って『よし、さあ聴こう』と言うんだ。初めてそこで音源を聴いて、それに対して演奏するんだ。どう弾いてくれとか指示したこともない。そんな生意気なことはできないよ」

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ