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トーキング・ヘッズは現地時間9月11日にトロント国際映画祭でメンバーの4人が集結している。

デイヴィッド・バーン、クリス・フランツ、ティナ・ウェイマス、ジェリー・ハリスンによるトーキング・ヘッズは20年以上ぶりに公の場でメンバーの全員が集結している。

先月発表された通り、今回集まったのは伝説的なコンサート映画『ストップ・メイキング・センス』の40周年を記念してのものとなっている。

バンド・メンバーはデイヴィッド・バーンと『アメリカン・ユートピア』を監督・製作したスパイク・リーの司会の下、A24による4K修復上映の後に行われた質疑応答に出席している。

「今夜、バンドメイトと共にここに来られてよかったよ」とクリス・フランツは語っている。「随分久しぶりだよね」

『ロサンゼルス・タイムズ』紙によれば、4人のメンバーはそれぞれ別々の列に座って上映を観たものの、「メンバー間の緊張感は見られなかった」という。

事前の憶測にもかかわらず、トーキング・ヘッズはアコースティックでパフォーマンスを披露したり、波乱に満ちた解散に言及することはなかった。代わりに4人は映画『ストップ・メイキング・センス』について語り、スパイク・リーは「最高のコンサート映画」と評している。

デイヴィッド・バーンは次のように説明している。「さっきこの作品を観ていて、『これが映画館に来た理由だ』と思ったんだ。ラップトップで観るのとは違う。まったく違うよ」

ジェリー・ハリスンは「映画の変わらぬ魅力」について触れつつ、メンバーはライヴを撮影した時も「ステージで楽しんでいた」と語っている。「愛と楽しさがあって、観客はそこに惹き込まれる。観る度に甦る素晴らしい感情がある」

デイヴィッド・バーンは『ストップ・メイキング・センス』で今や象徴的な大きなスーツを着ることにした経緯について説明している。「元々はツアーの狭間で、『次に何をやろう? ステージの衣装を考え直したほうがいいかもしれない』と思っていたんだ」

「ツアーを終えて日本で食事をしていた時に、日本のデザイナーに言われたんだ。『劇場ではすべてが日常よりも大きいんだ』ってね。ジェスチャーとか、歌う声の大きさとかも言われて、それで『スーツも大きくすべきだ』と思ったんだ」

トーキング・ヘッズのメンバー全員が公の場で集まるのは2002年にロックの殿堂入りを果たして以来となっている。

先日、デイヴィッド・バーンはトーキング・ヘッズの解散について「後悔している」と述べ、当時は「暴君めいた」ところもあったと語っている。現在のメンバー間の関係について彼は「離婚」を引き合いに出しながら説明している。

「仲はいいよ。やさしい感じだね」とデイヴィッド・バーンは語っている。「僕ら全員が親友という訳じゃない。でも、映画が再び公開されることで会えるのは全員嬉しいと思う」

「自分たちがやってきたことを今も好きだという点では一致している。それがお互い話をしたり、うまくやる手助けになっているんだよ」

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