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ポール・マッカートニーは一番最初に購入したヘフナーのベースを探すプロジェクトが立ち上げられている。

「ザ・ロスト・ベース・プロジェクト」は「歴史上最も重要なベース」だという、ポール・マッカートニーがドイツのハンブルクで1961年に30ポンドで購入した最初のベースに関する情報を求めるものとなっている。

「ザ・ロスト・ベース・プロジェクト」によれば、行方の分からないヘフナー500/1ヴァイオリン・ベースは“Love Me Do”や“She Loves You”、“Twist and Shout”の音源で使われているという。

捜索を指揮するのはヘフナー社のニック・ワズで、ジャーナリストとTVプロデューサーであるスコット&ナオミ・ジョーンズ夫妻が捜索に協力している。

ニック・ワズはBBCに対してポール・マッカートニーに先日このベースのことを尋ねられて、捜索活動に乗り出すことになったと語っている。「どこに保管されていたのか、誰がそこにいたのかは分かりません。多くの人にとって忘れられないものになるはずです。なにせザ・ビートルズを作ったベースなんですから」

スコット・ジョーンズは昨年グラストンベリー・フェスティバルでポール・マッカートニーを観て、ベースの行方に興味を持つことになったという。

スコット・ジョーンズがヘフナー社に連絡を取ると、彼らもベースの行方を追っていることを知ることになったと語っている。「ポール・マッカートニーはあのギターを見つけられる人がいるとしたら、それは君たちだよとヘフナー社に言ったんです。そこからすべては始まりました」

「現在は私たちは一緒に取り組んでいます。ニック・ワズはこの星の誰よりも技術的な側面に詳しく、私とナオミは調査のスキルを提供しています」

9月2日にプロジェクトを立ち上げると、既に数百のEメールが寄せられているとのことで、スコット・ジョーンズは通信社に対して、そのうちの2通が「以前から知られていたことと即座に一致する」ため有力だと考えていると語っている。

「すぐに何千もの有力情報が得られるとは考えていませんでした。期待しているのは何かを知っている人は自分が知っていることを振り返って、どこかの時点で名乗り出てくるということです」

手がかりの詳細を明かせるかと尋ねられると、スコット・ジョーンズは「様々な人」から挙がった人物の名前を提供することはできないと答えている。

「浮かび上がってきている名前はあるのですが、バラバラなところから、いろんなところから挙がってきている名前です。そういう場合はもちろん目に止まることになります」

スコット・ジョーンズは持ち主が「知らずに」所有していて、「何を手にしているか分かってない」ことも考えられると語っている。

彼はジョン・レノンが“I Want To Hold Your Hand”を書く時に使った「アコースティック・ギターの事例に目を向けてもいいかもしれない」と続けている。

「あのギターは1963年にフィンズベリー・パークで行われたクリスマス・ライヴで盗まれました。しかし、51年後にアメリカで発見され、そのギターは知らずに175ドルで買われていました」

今年1月、スティーヴ・ヴァイは40年近く前の1986年になくしたギターと再会したことが明らかになっている。

スティーヴ・ヴァイの要望で初めてモンキー・グリップを採用したギターは円形の窪みが印象的で、スティーヴ・ヴァイは「スイス・チーズ」という愛称で呼んでいた。スティーヴ・ヴァイはデイヴィッド・リー・ロスの“Yankee Rose”のミュージック・ビデオでもこのギターを使用している。

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