ブリング・ミー・ザ・ホライズンのフロントマンでオリヴァー・サイクスは新たなインタヴューで昔と変わってしまったというファンへの気持ちを語っている。
ブリング・ミー・ザ・ホライズンは9月15日に『ポスト・ヒューマン』シリーズの新作『ポスト・ヒューマン:ネクスト・ジェン』をリリースすることが決定している。
アリゾナ州ツーソンのラジオ局「KFMA」に出演したオリヴァー・サイクスは初期のメタルコアのサウンドからは変わってしまったと言うファンについてどう思うかと尋ねられている。
オリヴァー・サイクスは次のように答えている。「ここ数年はそういう人たちへのアプローチを和らげるということをやってきたんだ。そういう人たちを怒らせることはすごく簡単だよね。『失せろ』ってね。でも、最終的には僕らのバンドのことが好きで、僕らのやったことが大きな意味を持ち、もう一度やってもらいたいと思っているわけだから。ムカついたとしても、それが愛からのものだということを理解しなきゃいけない。それに、やり返すよりも有り難いと思うべきだし、自分自身を問い直すきっかけになったりすることもあるんだ」
「ある程度、昔のようなバンドじゃいられないところもあるんだけどね。だって、どうすればいいか分からないからね。本物さと誠実さを持つとなると、どうやっていけばいいのか分からない。歳を重ねて、成長して、成熟することで音楽の趣味も変わってくる。味覚が変わるのと同じだよ。でも、そうした人たちが『待て。自分たちを特別にしているものを失っているんじゃないか?』と思い出させてくれることもある。それが何年も自問してきたことだった。もうヘヴィじゃなくなったから悲しんでいる人がいるけど、彼らにも一理あるんじゃないか?ってね」
「ブリング・ミー・ザ・ホライズンのようにメインストリームにいるバンドはもうあまりいない。でも、10年前、僕らがフェスティバルのヘッドライナーを務め、世界でも最大のロック・バンドになるなんて言っている人はいなかった。それが突然、そういう話になり始め、人々が口にするようになった。そうすると、『できるはずだ』って思うようになるんだ。そして、できるかどうかに気が囚われ、すべきかどうかを考えなくなったりする。何年もファンの声を聞いてきて、彼らが正しいと本当に思うよ。俺たちは自分たちの音楽を丸くすべきじゃない。今、ヘヴィ・ミュージックをやっている最後のバンドの一つだからね。そういう意味で自分たちを律してくれるんだよ。すべては愛からのもので、苛立たせるためじゃないことを理解しないといけない。同時に自分に正直でいないといけない。ファンのために音楽を作るなんてできない。それは無理なんだ。でも、みんなの言うことを響かせることはできる。条件反射的な『うるせえ。やりたいことをやるよ』という反応ではなくてね」
新作についてオリヴァー・サイクスは『NME』に対して次のように語っていた。「『スクリームをなくせばラジオでかかるのに』とか、そういったことはまったくない。ブリング・ミー・ザ・ホライズンが大きなバンドになる見込みが生まれる前の頃に再び繋がったような感じなんだ。当時は『どんなものを作りたいのか?』ということ以外なかった。だからその頃に立ち返ってみたんだ」
ブリング・ミー・ザ・ホライズンはキュレーションを手掛けるフェスティバル「NEX_FEST」が11月3日に幕張メッセで開催されることが決定している。さらに「NEX_FEST」のエクストラ公演が兵庫と愛知で開催されることも決定している。
ブリング・ミー・ザ・ホライズンの来日はBABYMETALの東阪アリーナ・ツアーのサポート・アクトとしての来日を果たした2019年11月以来、約4年振りとなる。
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