Photo: Jordan Hughes Curtis

ザ・1975のフロントマンであるマット・ヒーリーはフィンズベリー・パークで行った大規模公演で物議を醸した自身の発言に言及して、“All I Need To Hear”の演奏時には父親をステージに迎えている。

マット・ヒーリーは7月2日に行った公演で自身に寄せられている批判に言及して、自身の決断に後悔しているものもあるけれど、ファンを楽しませるために物議を醸す発言をしてしまうことがあると説明している。

マット・ヒーリーは今年2月にポッドキャスト『アダム・フリードランド・ショウ』でした発言が物議を醸していた。「クィア・ベイティング」という批判を受けていたハリー・スタイルズについては「許されているんだろうね」と彼は語っている。共同司会のニック・マレンはラッパーのアイス・スパイスの出自についてハワイアン、イヌイット、中国人の血は入っているのだろうかと述べ、これらの国や地域のアクセントを物真似していた。また、ポッドキャストにはドイツの強制収容所にいる架空の日本人看守の真似をして笑う場面も存在している。

この件についてマット・ヒーリーは言及して次のように語っている。「僕は物事を当たり前のように受け止める人間じゃない。ザ・1975はドライなバンドじゃないんだよ。そこにはたくさんの皮肉があるんだ」

マット・ヒーリーは次のように続けている。「常にいろんなことに挑戦してきた。正しかったこともあれば、間違ったこともある。でも、いいかい。言ったことでも、冗談でも、曲でも数曲、機会があったら取り消したいものもあるんだ」

マット・ヒーリーは物議を醸す振る舞いについてファンを楽しませようとして生まれたものだとも述べている。

「言いたいのは、そんなことをするのもみんなに笑ってもらって、いい気分になってほしいからなんだ。僕が気に入っているアートがやっているのもそういうことだし、自分がやろうとしていることでもある。ワクワクするんだよ」と彼は語り、自分のことを「誇りに思う」とも述べている。

先日、マット・ヒーリーはオークランド公演でアイス・スパイスに関する発言について後悔の念も示している。「ちょっと悪いと思っていて、もし気分を害しているなら謝るよ。アイス・スパイス。申し訳なかった」と彼は語っている。「冗談を誤解されたことが腹立たしいからじゃないんだ。アイス・スパイスに嫌な奴だと思われたくないんだ。大好きだよ、アイス・スパイス。申し訳ない」

一方、リナ・サワヤマはマット・ヒーリーの発言を受けて、グラストンベリー・フェスティバルで“STFU!”をマット・ヒーリーに捧げている。「今夜はこの曲を『ゲットー・ギャガーズ(※ポルノ・サイト)』を観て、ポッドキャストでアジアの人々をからかっている白人に捧げます」

フィンズベリー・パークの公演でマット・ヒーリーは最新作『外国語での言葉遊び』から“All I Need To Hear”を演奏している時に『アウフ・ヴィーダーゼーエン、ペット』などの出演作で知られる俳優で父親のティム・ヒーリーをステージに迎えている。

また、マット・ヒーリーは昨年のニューヨーク公演と同じく生肉を食べる演出を行っており、その後、ステージ上で腕立て伏せを披露している。

観客が撮影した映像はこちらから。

この日のセットリストは以下の通り。

1. ‘The 1975 (BFIAFL)’
2. ‘Looking for Somebody (to Love)’
3. ‘Happiness’
4. ‘Love Me’
5. ‘Part of the Band’
6. ‘Oh Caroline’
7. ‘I’m in Love With You’
8. ‘Paris’ (Acoustic)
9. ‘All I Need to Hear’ (with Tim Healy)
10. ‘Be My Mistake’
11. ‘If You’re Too Shy (Let Me Know)’
12. ‘The Ballad of Me and My Brain’
13. ‘Medicine’
14. ‘About You’ (with Carly Holt)
15. ‘Somebody Else’
16. ‘A Change of Heart’
17. ‘The Sound’
18. ‘It’s Not Living (If It’s Not With You)’
19. ‘fallingforyou’
20. ‘Guys’
21. ‘I Always Wanna Die (Sometimes)’
22. ‘Robbers’
23. ‘I Like America & America Likes Me’ (‘Real World’ version)
24. ‘Love It If We Made It’
25. ‘Sex’
26. ‘Give Yourself a Try’
27. ‘People’

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