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モトリー・クルーのギタリストであるミック・マーズは新たなインタヴューで最近の3作ではほとんどギターを弾いていないと語っている。

ミック・マーズは昨年10月に強直性脊椎炎という関節炎のためにツアーから引退することを発表している。ミック・マーズの後任としてロブ・ゾンビのギタリストだったジョン5がツアーには参加している。

加えて、ミック・マーズはバンドから「一方的に」離脱させられたとして、利益の配分が25%から5%に減少したとバンドを相手取って訴訟を起こしている。

米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューに応じたミック・マーズは1997年発表の『ジェネレーション・スワイン』、2000年発表の『ニュー・タトゥー』、2008年発表の『セインツ・オブ・ロスアンゼルス』の3作ではほとんどギターを弾いていないと語っている。

「僕が弾いた音は一音もないんじゃないかな」とミック・マーズは『ジェネレーション・スワイン』について語っている。「ギターみたいなサウンドを求めていなくて、連中はシンセサイザーみたいな音を求めていたんだよ。役立たずのように感じた。自分のパートをやっても、消されて、別の誰かが入って演奏していたんだ」

『ジェネレーション・スワイン』の初期のセッション時はバンドに在籍していたジョン・コラビもミック・マーズの主張を後押ししている。「ミック・マーズへの敬意がなかったんだよ」

「ミック・マーズは彼らにとってみれば機嫌の悪い老いぼれだった。お金の面や交際していた女性に彼らはひどいことをしていた。20年以上にわたってそんな風にミック・マーズのことを扱ってきたんだ」

ミック・マーズは2000年発表の『ニュー・タトゥー』のセッションにもほとんど参加していないと語っている。「あれらの曲は僕が書いていないんだ。招待されなかったからね。あのアルバムでは1曲だけ参加したと思う」

ミック・マーズはロサンゼルス郡最高裁に出された訴状によると、弁護士であるエドウィン・F・マクファーソンはミック・マーズが25%の所有権を持つモトリー・クルーの様々な事業について情報を故意に隠蔽されていると述べている。

ミック・マーズは自分抜きで進められている2023年のモトリー・クルーのツアーにおける5%の配分と引き換えに、今後の利益を放棄する契約終了書に署名するよう求めてきたと主張している。

また、ミック・マーズは他のメンバーがツアーで部分的にであったり、全編であったり、テープ演奏を使っていたとも述べており、最初から最後まで生演奏を行っていたのは自分だけだったと主張している。

訴訟を受けてベーシストであるニッキー・シックスは次のように語っている。「バンドのメンバーに健康面での問題でツアーができないと言われた時には2つの選択肢があるんだ。42年に及ぶ活動を経てバンドを止めるか、お互いの顔を見ながら『まだやるのか?』と言うかだ。自分たちは今ピークにあるし、健康面での問題も理解できたよ」

「彼の最善を願っているし、彼がちょっと混乱していて、今は代理人によって間違った方向に進もうとしていることも分かっている。ただ、自分たちとしては自分たちがなんでこうしてやっているのかに集中し続けないといけないと思っているんだ」

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