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スマッシング・パンプキンズのフロントマンであるビリー・コーガンは亡くなったニルヴァーナのカート・コバーンへの思いについて語っている。

スマッシング・パンプキンズは3部作となる最新作『オータム:ア・ロック・オペラ・イン・スリー・アクト』を今月リリースしており、アップル・ミュージックのゼイン・ロウのインタヴューを受けている。

ビリー・コーガンはグランジというムーヴメントを担った同世代のミュージシャンへの思いについて語っている。「スマッシング・パンプキンズには自分たちの世代で一番上に立ってもらいたいと思っているんだ」

「そのために800曲を書かなきゃいけないんだとしたら、そうするし、それに尻込みすることもない。カート・コバーンが僕らの世代で最も才能のある人物だったということは今後も言っていくだろう。カートにはすごく才能があったし、恐ろしいくらいだった。ジョン・レノンぐらいの才能で、『どうしてこんなに才能があるんだ?』と思うような感じだった。あとはプリンスかな? でも、悲しいことにカートはもういない。だから、見てみても『じゃあ、他の奴らは間違いなく倒せる』と思ったんだ」

カート・コバーンが亡くなったことについてビリー・コーガンは次のように続けている。「カートが亡くなった時、僕は泣いた。最高の相手がいなくなったわけだからね。最高の相手を倒したかった。選手権を優勝したいわけじゃない。プロレス用語を使うなら、自分と噛ませ犬しかいないわけだからね。マイケル・ジョーダンは人生で観た最高のスポーツ選手だと思うけれど、やっぱり一番上の存在について話をしたいだろ」

ビリー・コーガンはデフトーンズのチノ・モレノを「本物」、レディオヘッドを「地球上のどのバンドよりも先に来たるべき世界を分かっていた」と評しながら、U2が2000年に発表したアルバム『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』にまつわる逸話も明かしている。

「2000年頃、ダブリンにいて、ボノの家を訪れたんだ。夜通し起きていて、朝になると、起きているのは彼と僕だけになって、『何か音楽をかけたいけど、家の人たちを起こしたくないから、車で出掛けないといけないな』とボノが言ったんだ」

「車道で僕と彼で凍えていたら、彼は車に飛び乗って、“Beautiful Day”が収録されるアルバムを聴かせてくれた。全編じゃなくて一部だったけど、『正直に思ったことを言ってくれ』と彼は言ってね。僕は『私の意見が聞きたいんですか?』と言いながら、自分の思ったことを言った。そうしたら、僕のアドバイスを採用してくれて、後々になって『君のアドバイスを使わせてもらったよ』と教えてくれたんだ」

先日、ビリー・コーガンはサイド・プロジェクトであるズワンのボックスセットを新たにリリースするつもりであることを明かしている。

ズワンが唯一リリースしたアルバム『メアリー・スター・オブ・ザ・シー』は今年で20周年を迎えているが、これまでストリーミング・サービスでは音源が公開されていない。

米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでビリー・コーガンはズワンのアルバムを再発するつもりはないかと訊かれて、次のように答えている。「実のところ、まさに今ボックスセットに取り組んでいるところなんだ。65曲の未発表曲があったと思う」

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