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プッシー・ライオットは2023年のウディ・ガスリー賞を受賞している。

毎年授賞式はウディ・ガスリー・センターで開催されており、賞は「解決されるべきことや解決する方法を提示して、世界に光を当てることにプラットフォームを使うことを理解しており、声なき人々の擁護者となること」を通してウディ・ガスリーの精神を受け継いでいるアーティストに贈られる。2021年はブルース・スプリングスティーンが受賞している。

プッシー・ライオットは受賞について声明で次のように述べている。「今日、ウディ・ガスリー賞を受賞しました。ウディ・ガスリーは曲をもって不当な行為や戦争と闘った唯一無二のアーティストです」

「父親の作品の正当な継承者であるノラ・ガスリーから賞を受け取ったことは光栄なことです。今はプーチンがウクライナに対して始めたひどい戦争で難局を迎えています。この戦争とプーチン政権に対してできるだけ大きな声で闘っていくことを約束します」

プッシー・ライオットの一部のメンバーは対面で賞を受賞しており、ナディア・トロコンニコワはビデオ・メッセージで次のように述べている。「プッシー・ライオットにこの賞を贈ってくれたことに本当に感謝したいと思います。すごく光栄なことです。団結すれば、悪と闘うことができることを知っています。¡No pasarán!(奴らを通すな!※スペイン内戦で使われた反ファシズムのスローガン)」

プッシー・ライオットはさらに声明で次のように述べている。「ウディの精神を受け継ぐ賞を受賞するのはふさわしいことだと感じていますし、プッシー・ライオットの反ファシストのメッセージを気に入ってくれたんじゃないかと思います。プッシー・ライオットが常々名指しされる時というのは、いいことばかりじゃありませんが、今回は光栄なものです。私たちはフォークをやっているわけではありませんし、パンクをやっているわけでもありません。できるだけ大きな声で叫び、抗議しているだけです。他の人たちにも同じことができることを示せればと思います」

「ウディ・ガスリーが言ったように、愚者は物事を複雑にしますが、私たちのメッセージは明快でシンプルです。誰もがプッシー・ライオットになれます。暴動を起こして抵抗するのです。ウラジミール・プーチンと彼の政権者へ一言、あなたたちファシストは負ける運命なのです」

今年3月、ナディア・トロコンニコワはロシア当局の「最重要指名手配犯」のリストに掲載されたと報じられている。

AP通信によれば、ウラジーミル・プーチン政権に対する扇動的な抗議活動で母国ロシアで長く物議を醸してきたプッシー・ライオットの結成メンバーであるナディア・トロコンニコワは3月29日にロシア内務省の犯罪対象者のデータベースに初めて掲載されたという。この事実はナディア・トロコンニコワが共同創業者である報道機関『メディアゾナ』によって明らかにされている。

データベースにはナディア・トロコンニコワが「犯罪容疑」のために掲載されているとのことだが、犯罪の具体的な詳細は開示されていない。ナディア・トロコンニコワは2012年にモスクワの救世主ハリストス大聖堂でパフォーマンスを行ったことで、「宗教的憎悪を動機とするフーリガン行為」で逮捕され、1年以上収監されている。

また、プッシー・ライオットはアリス・グラス、ボーイズ・ノイズとコラボレーションした新曲“Chastity”が公開されている。

“Chastity”のミュージック・ビデオはこちらから。

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