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HMVの旗艦店がロンドンのオックスフォード・ストリートに4年ぶりに復活することが決定している。

オックスフォード・ストリート363番地に位置するこの店舗はHMVの27拠点の内の一つだったが、経営破綻後の2019年2月に閉店している。その後、HMVはカナダのサンライズ・レコーズを経営するオーナーのダグ・パットナムによって救済のために買収されている。

閉店後、1921年にHMVというブランドが生まれることになった歴史的なこの場所は、パンデミックが始まった時期に街に数多く現れることとなったアメリカン・キャンディの店舗に改装されることになっていた。

今回、名高いこの場所にHMVが新しいデザインと共に今年後半に再オープンすることが決定している。この店舗にはアップデートされたHMVのロゴと新たな「HMVショップ」のコンセプトが導入されるという。

「HMVショップ」の新しいコンセプトはUKやヨーロッパなど新たな24拠点にも適用され、既存拠点の半分にも導入される。

現在、UKではHMV系列の店舗が120店あり、シェパーズ・ブッシュのウェストフィールド・ショッピング・センター店、コヴェント・ガーデンのフォップ、2322平方メートルのバーミンガム店などがある。バーミンガム店はヨーロッパで最も広いエンタテインメント・ストアとなっている。

「ファンに特化したポップカルチャーの展開が功を奏しており、旗艦店のリニューアル・オープンは数年にわたる努力の集大成です」と新しいオーナーのダグ・パットナムは述べている。「今年はヨーロッパにも店舗をオープンさせます。一つの段階の集大成であると同時に、よりエキサイティングなHMVの新しい時代への出発点だと考えています」

新しい店舗ではアナログ盤を初め、映画やドラマのボックスセット、マーチャンダイズ、音楽家電など、これまで以上に幅広い商品が取り扱われる予定となっている。

ウェストミンスター市議会の経済開発担当であるジェフ・バラクローは次のように続けている。「長きにわたって音楽とポップカルチャーの牽引役であった象徴的なブランドがオックスフォード・ストリートに帰ってくるのは素晴らしいことです。パンデミックの時にできた米国のキャンディーショップの1つに取って代わられたことは特に喜ばしいことだと思います」

「この有名店の復活はウェストエンドに活気が戻ってきた証拠です。HMVは英国一のショッピング・ストリートで存在感を示したいと思っており、議会としてもHMVのようなブランドの本拠地としてこの国の目抜き通りが活性化されることを望んでいます」

HMVのオックスフォード・ストリート店はポップ・カルチャーの様々な貴重な瞬間の現場ともなってきており、ブラーは『ザ・グレイト・エスケープ』発売時に屋上ライヴを行っており、スパイス・ガールズはクリスマスのライトアップの点灯式を行っている。

昨年9月、HMVは自身のレーベルである1921レコーズを立ち上げたことを発表している。HMVは最初のアーティストとしてニューカッスル出身の22歳のシンガーソングライターであるインディア・アーキンと契約している。彼女はHMVの店舗で行われているライヴ&ローカルのプログラムで見いだされたという。

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