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坂本龍一が作曲したノキアの着信音をまとめた音源がオンラインで注目を集めている。

4月2日に坂本龍一は3月28日にガンとの闘病の末に亡くなったことが発表されている。享年71歳だった。

訃報を受けて、ジョニー・マー、クエストラヴ、マッシヴ・アタック、デヴィッド・ボウイの遺産管理団体らは追悼の意を表している。

オンラインでは2005年発売のノキア8800に提供された着信音や警告音をまとめた動画がYouTubeで公開されている。それぞれの音源には“Asian-chant”、“Duel”、“N-choral”といったタイトルが付けられている。

50年に及ぶキャリアで坂本龍一は映画作曲家としてアカデミー賞、グラミー賞、英国アカデミー賞、2つのゴールデン・グローブ賞を受賞しており、『ラスト・エンペラー』、『シェルタリング・スカイ』、『リトル・ブッダ』、『レヴェナント: 蘇えりし者』の音楽を手掛け、『戦場のメリークリスマス』では音楽を手がけたほか、デヴィッド・ボウイと共に出演を果たしている。

坂本龍一はエレクトロニック・ミュージックの先駆者であるYMOの結成メンバーでもある。

訃報について公式サイトには次のように記されている。「2020年6月に見つかった癌の治療を受けながらも、体調の良い日は自宅内のスタジオで創作活動をつづけ、最期まで音楽と共にある日々でした」

「これまで坂本の活動を応援してくださったファンのみなさま、関係者のみなさま、そして病気治癒を目指し最善を尽くしてくださった日米の医療従事者のみなさまに、あらためて深く御礼申し上げます」

「坂本自身の強い遺志により、葬儀は近親者のみで済ませておりますことをご報告いたします。また、弔問、ご香典、ご供花につきましても謹んで辞退申し上げます。最後に、坂本が好んだ一節をご紹介します。『Ars longa, vita brevis.(芸術は長く、人生は短し)』」

坂本龍一が最後にリリースしたアルバムは今年1月にリリースされた『12』となっている。サウンドトラック以外のアルバムとしては約6年ぶりとなっていた。

坂本龍一は来週フランスで公演を行う予定だったほか、6月にはマンチェスター・インターナショナル・フェスティバルに出演する予定となっていた。

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