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ザ・ローリング・ストーンズはミニ・ドキュメンタリー・シリーズ「クロニクルズ」が2月9日よりYouTubeで公開されている。

「ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズ」は60年代の音声/映像資料をザ・ローリング・ストーンズの音楽に乗せ、分断と動乱の時代を振り返るABKCOとBBCによるドキュメンタリー・シリーズで、全6エピソードから成る各エピソードのサウンドトラックには60年代にザ・ローリング・ストーンズが発表したヒット曲が1曲ずつ設定されている。

各エピソードは2月9日から3月16日まで、毎週木曜日に1話ずつ公開される。

第1話はこちらから。

第1話のエピソードでは黎明期のロックンロールやシカゴ・ブルースがストーンズの面々に与えた影響のほか、アメリカ発祥の文化を”逆輸入”したブリティッシュ・インヴェイジョンの皮肉などが描かれている。

第2話以降では、ザ・ローリング・ストーンズが時代を象徴する存在として君臨していた1965年から1969年までに起こった文化的な大変革が描かれていく。例えば、英米両国で1位に輝いた大ヒット・ナンバーが流れる「エピソード2 – サティスファクション」(2月16日公開)では”性の解放”がテーマになっている。そこでは、デヴィッド・ボウイ(当時はまだジョーンズ姓を名乗っていた)が設立した「長髪男性に対する虐待防止協会」についても触れられている。

2月23日公開の「エピソード3 – シーズ・ア・レインボー」では、サイケデリアの大流行や、悪名高いレッドランズの逮捕劇―― 67年、当時のキース・リチャーズ邸で過ごしていたミック・ジャガーとキース・リチャーズが、シンガーのマリアンヌ・フェイスフルら友人たちとともに薬物の不法所持で検挙された事件 ―― などが取り上げられる。

1968年にパリなど世界各地で起きた学生運動をヒントに書かれた1曲が流れる「エピソード4 – ストリート・ファイティング・マン」(3月2日公開)は60年代後半に激化した社会運動を扱っている。その中心として語られるのは、人種差別の撤廃や同性愛者の権利保護、ベトナム戦争への反対運動、学生デモ、北アイルランド問題などに関連して各地で発生した社会運動となっている。

「エピソード5 – ジャンピン・ジャック・フラッシュ」(3月9日公開)では、コンピューターの黎明期においてテクノロジーやその急激な推進に潜んでいた二面性が描かれる。

最終エピソードとなる「エピソード6 – ギミー・シェルター」は3月16日に公開される。60年代終盤の変革と動乱をテーマにした同エピソードのサウンドトラックは1969年のアルバム『レット・イット・ブリード』の記憶に残るオープニング・ナンバーである。ヒッピー・カルチャー、結成メンバーだったギタリストのブライアン・ジョーンズの葬儀とハイド・パークでの追悼コンサート、そしてオルタモントの悲劇はすべて、この第6エピソードで語られる。

「ザ・ローリング・ストーンズ・クロニクルズでは彼らの音楽を歴史の流れと結びつけている」とこのシリーズのプロデューサーを務めるロビン・クラインは語っている。「ザ・ローリング・ストーンズはあの時代を象徴する存在だったが、それと同時に彼らは、変化を推し進め、変化を映し出し、変化を引き起こす存在でもあったのだ」

ザ・ローリング・ストーンズは2012年に収録されたライヴ作品『GRRRライヴ!』を本日2月10日にリリースしている。

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