コートニー・ラヴはマーク・マロンのポッドキャストに出演して、亡き夫のカート・コバーンとラナ・デル・レイが自身の知る唯一の「真の音楽的天才」だと語っている。
コートニー・ラヴは現在、2010年発表のホールのアルバム『ノーバディーズ・ドーター』以来となるアルバムのリリースに向けて動いており、ダーティ・プリティ・シングスのギタリストであるアンソニー・ロッソマンドとラナ・デル・レイのコラボレーターとして知られるジャスティン・パーカーと制作を行っている。
ポッドキャストの中でコートニー・ラヴは次のアルバムがロック・アルバムにはならないと語っている。「みんなももうロックはやってないでしょ」と彼女は語り、「ロックは流行っていない」としつつも、2曲の「はちゃめちゃなギター・ソング」にも取り組んでいると述べている。1曲はジョニー・デップとアンバー・ハードの法廷闘争を取り上げた“Kill Fuck Marry”で、もう1曲は「頭から離れない」という“Justice For Kurt’”だという。
“Justice For Kurt’はカート・コバーンの1994年の死がコートニー・ラヴによるものだとする陰謀論を題材としているとのことで、アルバム「全体の物語に影響を与えてしまう」ためアルバムには収録されてないだろうとコートニー・ラヴは語っている。
インタヴューでコートニー・ラヴはかつて一緒にツアーをしたこともあるラナ・デル・レイに賛辞を寄せて、「本当の素晴らしい友人」だと評している。コートニー・ラヴはラナ・デル・レイの才能についてカート・コバーンやスティーヴン・スピルバーグを引き合いに出して語っている。「ラナ・デル・レイとカート・コバーンは私の知る唯一の真の音楽的天才ね。それによって2人はスピルバーグみたいなことができるのよ」
コートニー・ラヴはラナ・デル・レイがアレン・ギンズバーグの“Howl”の詩を披露したことに言及して、カート・コバーンが『MTVアンプラグド』でミート・パペッツのカヴァーを披露したことに重ね、アーティストへの敬意を感じると説明している。「彼女にはカートが持っていたような誠実さがある。私が知る中でそう言えるのはこの2人だけね」
「マイケル・スタイプやボノはどうかって? もちろん、こうした人たちとも知り合いだし、大好きよ。ビリー・ジョーもそうよね。でも、ラナには魔法のようなものがあるのよ。彼女はそこまではちゃめちゃじゃないしね」
コートニー・ラヴの次のアルバムはソロ作になると見られている。2020年の時点では「話をしている」としてホールの再結成も示唆していたが、その後、ホールの「正式な」復帰がすぐに「実現することはない」として否定している。
一方、ラナ・デル・レイは通算9作目のアルバム『ディドゥ・ユー・ノウ・ザット・ゼアズ・トンネル・アンダー・オーシャン・ブールヴァード』を3月10日にリリースすることを発表している。
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