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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのベーシストであるティム・コマーフォードは前立腺ガンであることを明かしている。

ティム・コマーフォードは『スピン』誌に対してレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがツアーに入る直前に前立腺を摘出したことなど、病気の詳細について語っている。

「生命保険に入ろうとしたんだけど、前立腺特異抗原の数値が高くて、入れなかったんだよ」とティム・コマーフォードは語っている。「保険対象にならないと言われて、最初は数値も低かったんだ。1.0台だったんだよ。1年半にわたって様子を見ていたんだけど、さらに数値が上がってね。最終的に生体検査でガンがあることが発見されて、前立腺を摘出したんだ」

「大丈夫だと思っていたんだ。医者も診ていたけど、この段階まで放っておいたからね。大事にはならないと思っていたんだ。自分を責めているよ。『数値が上がっているけど、これはどういうことなんだ?』と言うべきだった。もっと深刻に捉えるべきだったんだ」

彼は次のように続けている。「今は6ヶ月間にわたって息を潜めている状況だね。いい状況ではないし、満足もしていない。人生の手綱にしがみつこうとしているところなんだ。長い旅路が続くことを願っているよ。父はガンで70代前半で亡くなり、母も40代でガンで亡くなった。中間をとると65歳ぐらいだけど、そこまで10年ある。100曲という節目に到達したいと思っているんだ。今はいくつかそうした目標があるんだよ」

ティム・コマーフォードは医師から間に合わないと言われ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「パブリック・サービス・アナウンスメント」ツアーに参加できなくなりそうだったことも明かしている。

「あれは残酷だった。ステージで涙ながらにアンプを見ていた」と彼は明かしている。「でも、事態が変わって、できることになった。ザック・デ・ラ・ロッチャの怪我もあって、曲間に入るちょっとした映像を考えていたんだ。ステージに出て、いくつか曲をやって、ステージを降りると、動画が入るという形でね。シームレスだよね」

「でも、足の怪我があって、ステージを降りられなくなった。だから映像の間はただ座っていた。あれは不思議だったね。時々座って、ある種のことは考えないようにしていた。変な感じだった。ツアー中は自分の中だけに留めておいたから、残酷だったね」

ツアーはザック・デ・ラ・ロッチャのアキレス腱断裂もあって、途中で中止されており、レディング&リーズ・フェスティバルのヘッドライナー出演も見合わせている。

ティム・コマーフォードは最初はガンについて公表しないつもりだったと語っている。「前立腺ガンは本当につらいからね。セクシャリティにも繋がってくることだからね」

「それを切り離すことは難しいし、そうした状況になると、残酷な心理学的な過程を経ることになる。支援団体も探したけど、人を探すのも話をするのも大変だった」

ティム・コマーフォードはいまだ楽観的でもある理由についても語っている。「6ヶ月に及ぶ検査をやってゼロに戻っていたんだ。『やったぜ』という感じだった。残りの人生を考えると最高の気分だったよ」

ティム・コマーフォードはドラマーのマティアス・ワクラット、ギタリストのジョニー・ポロンスキーと共に新しいサイド・プロジェクトの7D7Dを始動させている。デビュー・シングルとして“Capitalism”がマッド・バニー・レコーズから公開されている。

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