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ジュリアン・レノンはポール・マッカートニーが亡くなった父親のジョン・レノンとヴァーチャルでデュエットしたことに「ショックを受けた」と語っている。

直近の北米ツアーとグラストンベリー・フェスティバルのステージでポール・マッカートニーは『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』を手掛けたピーター・ジャクソンが作った技術を使ってジョン・レノンとヴァーチャルでデュエットを行っている。

それはポール・マッカートニーとジョン・レノンが“I’ve Got A Feeling”のヴァースを交互に歌うもので、ピーター・ジャクソンはジョン・レノンのヴォーカルをテクノロジーで取り出している。「ちょっと特別なことがあるんだ」とポール・マッカートニーは“I’ve Got A Feeling”を紹介している。「ある日、ピーター・ジャクソンから電話がかかってきて、彼はジョン・レノンのヴォーカルだけを取り出すことができたんだ。そのおかげでツアーでもジョンとライヴできるんだ。気に入ってくれるかな?」

「僕にとっては特別なことなんだ。ヴァーチャルだということは分かっている。でも、やろう。ジョンなんだ。もう一度一緒にできるんだよ」

『モジョ』誌の新しいインタヴューでジュリアン・レノンは最初にこのデュエットを観た時は「ショックを受けた」が、グラストンベリー・フェスティバルの頃には「ちゃんと楽しめるようになった」と語っている。

「YouTubeで観たんだけど、『えーっ、これに馴染めるかは分からないな』という感じだったんだ。ショックを受けたんだよ」

ジュリアン・レノンはパフォーマンスを通して父親が「甦る」のはつらかったが、グラストンベリー・フェスティバルではこの演出を受け止められるようになったと語っている。

先日、ジュリアン・レノンは「スタンド・アップ・フォー・ウクライナ」の一環で初めてジョン・レノンの“Imagine”を正式にカヴァーしており、その収益はウクライナ支援に寄付されている。

彼はその際に次のように述べている。「今日、初めて父の曲である“Imagine”を公の場で演奏しました。この曲には私たちの誰もが望むトンネルの先の光が反映されています」

昨年、ジュリアン・レノンはドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』について「人生を変える」体験だったとして「もう一度父親のことが好きになった」と述べている。

ピーター・ジャクソンが監督した全3編のドキュメンタリーははアルバム『レット・イット・ビー』の制作を追ったもので、ロンドンのサヴィル・ロウで行ったルーフトップ・コンサートの全編が収められている。

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