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ダニー・ボイル監督はセックス・ピストルズの伝記映像作品『ピストル』についてジョン・ライドンには批判してほしいと語り、「生来の習慣は変えることができない」と思っていたと述べている。

ダニー・ボイルは新たなインタヴューでジョン・ライドンの率直な性格を暗にほのめかしている。ジョニー・ロットンとして知られたジョン・ライドンは当初から何度も『ピストル』のことを批判している。

その中でジョン・ライドンは本作について「歴史を書き換えた」「中流階級の空想譚」であり、「悲劇でなければ笑えるものになっている」と述べていた。

別の機会には本作の製作について自分の同意なく許可が出されたと語っており、「私がこれまで耐えなければならなかったことでも最も失礼なこと」と説明している。製作陣はこれに対して『ピストル』について事前に連絡したものの、「最終的に直接の連絡はできなかった」と述べている。

今回、ダニー・ボイルは『ガーディアン』紙に番組に対するジョン・ライドンの批判は問題ないと語っており、バンドにおけるジョン・ライドンの重要性について言及している。「彼は天才だよ。間違いなく彼についての番組は作れないだろうね。彼は制御不能だから。それはみんな分かっているだろ」

『ピストル』はスティーヴ・ジョーンズによる回顧録『ロンリー・ボーイ:テイルズ・フロム・ア・セックス・ピストル』を原作としている。

「スティーヴからこの本が出たことは裏口から入るようなものでね。グループ全体が見られるようになったんだ。でも、そこには天才がいて、それはジョニー・ロットンだったことは認めなきゃいけない。彼がすべてを変えたのであり、その状況においてカルチャー面での重要人物だったんだ」

ダニー・ボイルは次のように続けている。「ジョン・ライドンのやっていることは好きだし、彼に気に入ってほしいとも思わない。彼には批判してもらいたい。間違いなく彼にはその権利があるし、生来の習慣は変えることができないからね」

昨年、ジョン・ライドンは『ピストル』でセックス・ピストルズの音楽が使われるのを拒否して、訴訟に発展している。スティーヴ・ジョーンズとポール・クックは異議を唱えて、高等裁判所に弁護士が出廷している。

弁護士のエドマンド・カレンは1998年に交わしたバンドメンバーによる合意で、音楽使用に対する話し合いは「多数決」で決めることができるという条項があると述べ、判事のアンソニー・マンはスティーヴ・ジョーンズとポール・クックが「多数決」をバンドメンバーに適用する権利があると断じている。

『ピストル』は5月31日より配信され、トビー・ウォレスがスティーヴ・ジョーンズを、ジェイコブ・スレイターがポール・クックを、アンソン・ブーンがジョン・ライドンを、クリスチャン・リースがグレン・マトロックを演じる。

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