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カート・コバーンはニルヴァーナが1991年に発表した“Smells Like Teen Spirit”のミュージック・ビデオで使われていたギターが350万ポンド(約5億6000万円)で落札されている。

レイク・プラシッド・ブルー仕上げの1969年製フェンダー社製左利きムスタングはニューヨークのハード・ロック・カフェで5月20日から22日にわたって開催された3日間のジュリアンズ・オークションで落札されている。

https://www.julienslive.com/lot-details/index/catalog/394/lot/178422

落札者はNFLチームのインディアナポリス・コルツのオーナーであるジム・アーセイとなっている。

「世界の見方を変えることになったアメリカ文化の新たな一品を保管して保護できることに興奮しています」とジム・アーセイは落札について語っている。「収益の一部がメンタル・ヘルスにまつわる評判の問題に使われることが今回の落札をさらに特別なものにしています」

カート・コバーンの遺族は収益の一部をインディアナポリス・コルツによるメンタル・ヘルスの問題に関する活動「キッキング・ザ・スティグマ」に寄付する予定となっている。

カート・コバーンはムスタングを91年の『ギター・ワールド』のインタヴューで最も好きなギターだと語っている。

「自分は左利きだから、リーズナブルで品質のいいギターを見つけるのは簡単なことじゃなくてね」とカート・コバーンは語っている。「でも、この世のすべてのギターで言ってもフェンダーのムスタングが最も好きなギターだね」

ジュリアンズ・オークションのCEOであるダレン・ジュリアンはこのオークションについて「最高の特権の一つであり、最も誉れ高い栄誉」だと述べている。

「カート・コバーンやニルヴァーナに留まらず、全ロックの歴史においてもカルチャー的にも歴史的にも重要な一品の一つです。カート・コバーン個人が所有する一品で、人生とキャリアにおいて実績のある前例のない一品が公の場で売りに出されたことはほぼありません」

このギターはオークションに先立ってロンドンでは1週間にわたって無料で観ることのできる形で展示されていた。

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