Michael Putland

Photo: Michael Putland

映画『炎のランナー』や『ブレードランナー』の音楽を手掛けたヴァンゲリスが亡くなった。享年79歳だった。

声明によれば、アカデミー賞も受賞しているギリシャ人作曲家のヴァンゲリスは現地時間5月17日に亡くなっている。彼のアシスタントであるレフテリス・ザーマスはヴァンゲリスがパリの病院で亡くなったと発表しており、死因は心不全となっている。

本名をエヴァンゲロス・オディセアス・パパサナスィウというヴァンゲリスは独学で音楽を学んだピアノの天才だった。彼はプログレッシヴ・ロック・バンドのアフロディーテズ・チャイルドの結成メンバーでもある。

1981年公開の『炎のランナー』のテーマはアカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞している。同曲は全米シングル・チャートでも1位を獲得している。

その後、ヴァンゲリスは映画『ブレードランナー』やPBSのドキュメンタリー『コスモス(宇宙)』のテーマ曲も作曲している。

ヴァンゲリスには追悼の声が寄せられており、作曲家のオースティン・ウィントリーは彼のことを「アイコン」と呼び、「全時代の音楽を変えた」と述べている。

ラン・ザ・ジュエルズのエルPも「先駆者のヴァンゲリスよ、安らかに。ありがとう」と述べている。

エルPは過去に「ヴァンゲリスは最大の影響の一つで、『ブレードランナー』や80年代のシンセの時代は自分の琴線に触れるんだ」と語っていた。

デンジャー・マウスはヴァンゲリスからの影響について「マルティナ・トップリー・バードが2008年に発表したトリップ・ホップ作品『ザ・ブルー・ゴッド』にあるヴァンゲリスの『ブレードランナー』の空気感が好きなんだ」と述べている。

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