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コーチェラ・フェスティバルの主催者であるゴールデンヴォイスは「コーチェラ・デイ・ワン22」というイベントの一時的差止め命令をライヴ・ネイションに対して獲得したことが明らかになっている。

「コーチェラ・デイ・ワン22」はコーチェラ・フェスティバルの開催地から僅か8kmしか離れていないところで12月31日に開催され、リル・ウェインやE-40らが出演する。

米『ローリング・ストーン』誌によれば、R・ゲイリー・クラウスナー判事はコーチェラ・フェスティバルとゴールデンヴォイスが商標権の侵害を証明する「可能性が高い」と判断しており、これによってイベント名などは変更されるものの、予定通り開催されることを妨げるものではないという。

米『ビルボード』誌によれば、ゴールデンヴォイスはカリフォルニア州の地方裁判所でライヴ・ネイションに対して商標侵害の訴訟を起こしている。訴訟は従来のようにイベントの主催者に対して行われるのではなく、ライヴ・ネイションに対して起こされている。というのも「コーチェラ・デイ・ワン22」の主催者は法的措置から免責されるアメリカ先住民族によるトゥエンティ・ナイン・パームス・バンド・オブ・ミッション・インディアンズとなっている。

ゴールデンヴォイスは10月と11月にプロモーションとチケット販売を行うライヴ・ネイションとウェブサイトを運営するブルーホストに使用禁止の手紙を送ったと訴状で述べている。

ゴールデンヴォイスはコーチェラの商標を「宣伝・プロモーション・マーケティング・フランチャイズ・グッズやサービスの販売」に使うことへの「一時差止め・仮処分・恒久的差止め」を出すことを裁判で求めている。

トゥエンティ・ナイン・パームスは「コーチェラ・クロスローズ」という商標を登録したものの「コーチェラ」と混同するため拒否されている。しかし、地域やスポーツのイベントしか開催しないというように内容を修正して申請が許可されている。その後、2021年5月にはトビー・キースのコンサートを含む音楽イベントを開催してきている。

一時的差止め命令を出したR・ゲイリー・クラウスナー判事はライヴ・ネイションの反論について「単純に説得力がない」として、「推測される修復不可能な侵害を反証するものではない」と述べている。

昨年、コーチェラ・フェスティバルはUKのチャリティ団体「MSトラスト」がオンラインで資金を募るイベントで「Couch-ella」という名前を使った時にも名前の変更を求めている。

多発性硬化症の患者を支援するこの慈善団体は「chella」という語尾も商用登録されていることをコーチェラ・フェスティバルの弁護士から言われたという。

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