![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/142-720x480.jpg)
Photo: GETTY
ミスター・ブロビーやクレイジー・フロッグ、そしてそのほか多くの話題性のあるシングルの成功を見ても分かるように、チャートの1位に輝いたシングルが音楽面でのクオリティを保証しているとは限らない。そして、このような怪し気な楽曲が1位になったことで生じる害はそれだけではなく、その名を知ったらビックリするような、とてつもなく偉大なアーティストたちが、何故かいまだにUKチャートで1位を獲得できていないのだ。そんな23組のアーティストを御紹介する。
グリーン・デイ
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/014-720x480.jpg)
Photo: GETTY
恐らく、グリーン・デイのアナログ盤1枚に対し、3着のグリーン・デイのパーカーが売れているのではないかということが原因だろう。しかし、どんな理由であれ、ビリー・ジョー・アームストロングのポップ・パンク一座が、UKシングル・チャートで得た最高の成績は、2004年“American Idiot”の3位だった。英国国民よ、このでくのぼうたち。
ブルース・スプリングスティーン
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/024-720x480.jpg)
Photo: GETTY
その40年以上にわたるキャリアの中で、ブルース・スプリングスティーンは、誰もが認めるロックンロールのボスという彼の称号にふさわしい十分な数のヒットを飛ばしてきた。しかし、“Streets Of Philadelphia”で1位になろうという時にディー・リームの“Things Can Only Get Better”にわずかの差で敗れている。
ザ・フー
![JENN FIVE/NME](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/06/2015TheWho_JF_6_280615-720x477.jpg)
Photo: JENN FIVE/NME
成功の絶頂期にいたモッズ・アイコン、ザ・フーは、若さあふれる主張の“My Generation”でチャートの2位につけたが、1位との差は縮めることができなかった。
ニルヴァーナ
![Press/Subpop](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/044-720x480.jpg)
Photo: Press/Subpop
そのとおり、“Smells Like Teen Spirit”は色褪せることのない伝説の名曲だ。しかし、冷酷な数字の面から言えば、この曲はニルヴァーナのUK最高のチャート順位ですらない。彼らのUK最大のヒット曲の栄誉は“Heart-Shaped Box”で勝ち得たが、それでもチャートの5位に留まっている。
ザ・スミス
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/054-720x480.jpg)
Photo: GETTY
何をそんなにいぶかしげな顔をしてるんだい、モリッシー? それはザ・スミスのチャートでの最高位が、つまらない1992年の“This Charming Man”の再リリース盤の8位だったからだろうか? そういうことかい? オーケー、そりゃあそうだろうね。
ザ・キュアー
![Victor Frankowski/NME](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/064-720x480.jpg)
Photo: Victor Frankowski/NME
ところで、もう1つの英国出身のバンド、ザ・キュアーもUKシングル・チャートのトップに立ってはいないのだ。だが彼らには、“Boys Don’t Cry”や“Friday I’m In Love”のような曲があり、1位を獲得しているジェイソン・デルーロの曲より、少なくとも1千万倍優れていると言える。
メタリカ
![Jenn Five/NME](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/074-720x490.jpg)
Photo: Jenn Five/NME
去年はグラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナー、今年はレディング&リーズのヘッドライナーを務め、常に最強のヘヴィメタル・バンドの1つである彼らもチャートの1位は獲得していない。正義はどこにあるのだろうか?
ザ・ラモーンズ
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/084-720x480.jpg)
Photo: GETTY
カウンターカルチャーを体現する、革ジャンを着たニューヨークのヒーロー、ラモーンズは後に続く世代をインスパイアした(彼らなくしてザ・ストロークスはザ・ストロ-クスになっただろうか? ならなかっただろう。)しかし、彼らの曲でUKシングル・チャートのトップ20に入った曲は、1980年に8位に輝いた“Baby I Love You”の1曲のみだった。
ジョイ・ディヴィジョン
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/094-720x480.jpg)
Photo: GETTY
“Atrocity Exhibition”や“Heart And Soul”のような、暗くて毅然とした曲が発売後すぐにラジオで流れやすいポップ・ヒットとならなかったことには、それほど驚かないかもしれない。“Love Will Tear Us Apart”が3回、別々の機会にリリースされたにもかかわらず、最高13位に留まったことの方がもっとショッキングだろう。
ボブ・ディラン
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/104-720x480.jpg)
Photo: GETTY
50年以上の間に58枚のシングルをリリースしているにもかかわらず、ボブ・ディランのUKシングル・チャート最高位は1965年の“Like A Rolling Stone”での4位だ。同年、ザ・バーズがボブ・ディランの“Mr. Tambourine Man”をカヴァーして1位に輝いたが、これで少しは報われたと言えそうだ。恐らくだけどね。
ボブ・マーリー
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/111-720x480.jpg)
Photo: GETTY
ボブ・マーリーの大ヒット曲を集めたコンピレーション・アルバム『レジェンド』は全世界で3300万枚以上を売り上げた。これはUKチャート史上で18位となるベストセラーだ。何故シングルがアルバムほど売れないのだろうか? もしかすると、みんなが求めているのはアルバムなのかもしれない。
ビョーク
![PRESS](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/121-720x480.jpg)
Photo: PRESS
結果的にはよい効果になったともいえるが、ランク1位を逃した大物アーティストの典型例としてはアイスランドのニンフ、ビョークが挙げられる。彼女のキャリアは、すばらしい境界を越えた試みに満ちており、“It’s Oh So Quiet”以外は大きなヒットとならなかったことは残念である。
ザ・ホワイト・ストライプス
![Dean Chalkley](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/131-720x480.jpg)
Photo: Dean Chalkley
ジャック・ホワイトとメグ・ホワイトのコンビも、この1位を獲得しなかったアーティストというテーマで思いあたるのではないか。しかし、どのトラックが最高位を獲得したかご存知だろうか? “Seven Nation Army” か“Fell In Love With A Girl?”それとも“Hotel Yorba”なのか? いや、驚くなかれ、実は“Icky Thump”なのだ。
レディオヘッド
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/142-720x480.jpg)
Photo: GETTY
レディオヘッドは、近年PWYW方式を導入したり、突如アルバムをリリースするなど、最近のどのバンドよりもアルバムリリースのポテンシャルを変化させているバンドである。レディオヘッドは、シングルよりもアルバム制作に力を入れているバンドであることは明らか。もしかすると、 “Paranoid Android”の3位ランクインは、彼らには大満足の結果なのかも。
パルプ
![Dean Chalkley](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/161-720x480.jpg)
Photo: Dean Chalkley
“Common People” は絶対に1位になったよな? 本当に? じゃあ、“Disco 2000”はどう? え? ちがう? 世界はどうなってしまっているんだ!
ミューズ
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/17-720x480.jpg)
Photo: GETTY
ブラックホール、啓示、陰謀説、そしてドローンなど、ミューズの狂った世界ではなんでもありだ。そのエキセントリックさ、折衷主義精神から音楽業界でも特に熱烈なファンを持つが、チャートのトップは獲得したことがなかった。
フー・ファイターズ
![Ed Miles/NME](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/18-720x480.jpg)
Photo: Ed Miles/NME
ロック界で最もいいヤツら、フー・ファイターズの功績をどうして否定できよう? デイヴ・グロールやメンバーのロックへの止まない貢献にもかかわらず、同バンドの最高ランクはいまだ2005年の “Best Of You ”の4位にとどまっている。罪の意識を感じる人も多いのでは?
ジョニー・キャッシュ
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/19-720x480.jpg)
Photo: GETTY
ボブ・ディランやザ・フーのように、音楽界の伝説的地位を確立したとも言えるアーティストが1位を獲得しなかったのは、本当に狂っていると言える。ジョニー・キャッシュも昔のトップ・チャートを逃した一人で、とても申し訳なく思う。
ガンズ・アンド・ローゼズ
![PRESS](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/GunsNRosesPR121010.article_x4-720x428.jpg)
Photo: PRESS
アクセル・ローズは、“Knockin’ On Heaven’s Door”の最高2位という結果には満足していないだろう。まあ、アクセル・ローズにとって常に目標があるのはいいことかもしれない。
ビースティ・ボーイズ
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/21-720x481.jpg)
Photo: GETTY
ヒップホップ界の先駆者で、マッシュアップ分野の生みの親であるビースティ・ボーイズも “Intergalactic”で最高5位を獲得したのみである。
デペッシュ・モード
![PRESS](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/22-720x480.jpg)
Photo: PRESS
彼ら自身の「パーソナル・ジーザス」ですら、キャリアを通した妨げに遭いデペッシュ・モードをトップの座につけることはできなかった。1984年の“People Are People”と 1997年の ”Barrel Of A Gun”が最高ランクでいずれも4位につけている。
ジェームス・ブラウン
![GETTY](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/23-720x480.jpg)
Photo: GETTY
ソウル界のドンは、その名声とは異なり、数多くのシングルをリリースしたにもかかわらず、UKではチャートインすらほとんどなかった。数作品がトップ40入りを果たしており、最高位は “It’s A Man’s, Man’s World”の13位であった。
ドリー・パートン
![Jenn Five/NME](https://nme-jp.com/nmesite/wp-content/uploads/2015/09/24-720x480.jpg)
Photo: Jenn Five/NME
最後はドリー・パートン。カントリー史上、最も有名な歌手の1人であり、2014年のグラストンベリー・フェスティバルでは史上最高の観客動員を記録したものの、iTunesでの売り上げはイマイチのようだ。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2025 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.