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ミュージシャンというのは総じて、自己陶酔に浸りエゴに満ちた人々の集まりだ。「俺に出す紅茶は反時計回りに3度かき混ぜろよ」などと注文をつけたりもする。しかし、彼らは、他の優れたミュージシャンに対して敬意を表するということも知っている。今回は30人の人気アーティストによる、「書いたのが自分だったらよかったのに」と思う曲をご紹介しよう。

セイント・ヴィンセント→
スティーヴィー・ワンダー “Maybe Your Baby”

Arpad Horvath/NME

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「完ぺきなグルーヴね。でも、この曲は私の音楽とはあまりにも違う。私がやったら大惨事になっちゃうわ! この曲が持つゴスペルの要素をうまく抑えるのは、私には無理でしょうね。同じ音程で歌って真似ごとをするのは可能でも、すごくカッコ悪いものになってしまうと思う。私がカヴァーしたら陳腐になっちゃうけど、でもこの曲は本当に素敵な曲よ」


ビリー・コーガン(スマッシング・パンプキンズ)→
ジューダス・プリースト “Breaking The Law”

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「シンプルで、美しくて、そして最高に古典的でもある。色あせることのない曲だ」


コートニー・バーネット→
ルー・リード “Perfect Day”

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「この曲を聴くたびに、少しだけ苦しくなるの。ルー・リードは他のミュージシャンに勧められて、わりと最近になって聴き始めたんだけどね」


アドロック(ビースティ・ボーイズ)→
キース・マーレイ “The Most Beautifullest Thing In This World”

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「とにかくすばらしいラップだ。ああ、それからラメルジーの“Best Bop”とミスフィッツの“Where Eagles Dare”も、自分が書きたかったな」


シャーリー・マンソン(ガービッジ)→
マリアンヌ・フェイスフル “Why D’ya Do It”

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「この曲にはすばらしいストーリー性があるの。彼女は恋人に向けて、『どうして浮気したのよ?』と問いかけてる。歌詞が持つ雰囲気がとにかく恨めしくて独創的で、自分が書いた曲だったらどんなに素敵だろうって思うわ」


ファーザー・ジョン・ミスティ→
ドリー・プレヴィン “Lady With The Braid”

Derek Bremner/NME

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「僕は主に女性ヴォーカルものをよく聴くんだ。ビョーク、ニーナ・シモン、フィオナ・アップル、ジョニ・ミッチェル、エリカ・バドゥ、そしてドリー・プレヴィン。彼女たちはみんな、僕にとって偉大な存在だ。中でも自分が書きたかった曲といえば、この曲だろうね」


ライアン・ジャーマン(ザ・クリブス)→
クイーン “Friends Will Be Friends”

Jenn Five/NME

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「曲の雰囲気がとてもいいんだ。それでいて、ひねくれたところもネガティブなところもない。俺がこういう感じの曲を作ろうと思っても、どうしてもひねくれてネガティブな雰囲気になってしまうし、しかもそれを自分ではどうすることもできないんだ。たまにこう考える。『なんだよ、俺の人生は自分が思ってたよりもずっといいもんじゃないか。めちゃくちゃ幸せで… なんだ、それなら何故ネガティブになる必要があるんだ?』ってね」


トリッキー→
T.レックス “Cosmic Dancer”

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「歌詞が最高なんだ。なんとなく、ヴォーカルのマーク・ボランの早すぎる死を予言しているようにも感じる。『俺は生まれ落ちた時から踊ってた/そんなに早くに踊るのはおかしいか?/俺は墓の中でも踊ってた』っていう歌詞だ。人生の変遷を総括している。とてもシンプルで、とても美しく、メロディックで悲しげだ。でも同時に、前向きな何かがある」


ジャスティン・ヤング(ザ・ヴァクシーンズ)→
ザ・キンクス “Waterloo Sunset”

 Jenn Five/NME

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「この曲に欠けているものは何もない。歌詞もメロディも完ぺきだよ。曲の進行も理想的だし、示唆に富んでる。13歳の時、『ミュージック・オブ・ザ・ミレニアム』っていうコンピレーション・アルバムを買ったんだ。人々が投票した、20世紀で最も重要な曲を集めた作品だよ。僕にとってはこの曲が最も重要だね、大好きなんだ」


レイクウォン→
ビッグ・ダディ・ケイン “Aint No Half Steppin’”

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「ビッグ・ダディ・ケインみたいな曲を書けたらよかったのにと思う。彼の音楽を聴くと、なんだか語りかけてもらってるような気持ちになるんだよな。この作品はヘビロテしてた。彼の曲は相当聴きまくって、たくさん真似したもんさ」


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