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大人になった知性は『外国語での言葉遊び』においてこれまで同様セルフタイトルとなった冒頭の楽曲でも発揮されており、この曲は「審美眼/歌詞による最新状況の報告」として意図されたものだという。お馴染みの一般教書演説の中でマット・ヒーリーは「Sorry about my 20s, I was learning the ropes(20代については申し訳ない。要領を学んでいたんだ)」と振り返っている。彼は「with young people as collateral(若い人を巻き添えにして)」いる世界について「Sorry if you’re living and you’re 17(君が17歳で暮らしているなら申し訳ない)」と曲を締めくくっている。

「この曲が自分が目にしているカルチャーなんだ。どう自分が感じているのかであり、自分を動かしているものでもある」とマット・ヒーリーはLCDサウンドシステムの不朽の楽曲“All My Friends”のピアノのリズムを取り入れた楽曲について語っている。マット・ヒーリーは“All My Friends”について「内省的でありながら祝祭的で、現在形でありながらノスタルジックな楽曲だ」と述べ、次のように続けている。「最高の曲だよ。まさに僕らの世代のための曲で、自分たちの曲なんだ。クールな人々の“Mr Brightside”だね」

マット・ヒーリーはファースト・アルバムの“Sex”で「This is how it starts(こうやって始まったんだ)」という同じ出だしの歌詞でLCDサウンドシステムと“All My Friends”にオマージュを捧げている。しかし、念願のアーティストに会うことを切望していると思われないように「owe James Murphy 20 percent of this song, your career(この曲とキャリアの20%はジェームズ・マーフィーのおかげだ)」という歌詞はなくすことを選択したという。

マット・ヒーリーは有名人の友人には事欠かない。フィービー・ブリジャーズは“I’m In Love With You”のミュージック・ビデオに出演しており、「お互いの中に自分に近いものを見つけている気がする」と語っている。サム・フェンダーについては「彼が16歳の時にオーディション番組の審査員を務めたんだけど、彼が優勝したんだ」と語り、コメディアンのジェイミー・デメトリウとボー・バーナムからの音源への反応があることを自慢してみせる。

その中で最も誤って電話がかかってほしくないのは誰だろうか? 「そうだな。電話を見てみる? ロックスターの連絡先ね……」というので、ぜひと言うと、マット・ヒーリーは会話のやりとりをスクリーンショットで見せる許可をクリス・マーティンに尋ね、クリス・マーティンは親切にも承諾してくれた。もちろん、これもマット・ヒーリーが仕込んでいたコールドプレイのシットポスティングの一部だ。

私たちを笑い者にして楽しみ、ありのままでいる自由さこそマット・ヒーリーの真骨頂だろう。彼はこう語る。「自分がどこにいるかは分からないけど、英雄のふりをするくらいなら、悪役のふりをしていたいんだ」

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