10位 “Superfast Jellyfish”(feat. グリフ・リース、デ・ラ・ソウル)


ゴリラズの多くの作品がそうであるように、タイトルは時に人を惑わす。“Superfast Jellyfish”はガクッとスピードを落としたヒップホップのビートを使っている。表面上はシリアルについて歌っていて、それが素晴らしい。性格がにじみ出るような気まぐれなシンセに乗せた、からかい半分のデ・ラ・ソウルのラップと、スーパー・ファーリー・アニマルズのフロントマンであるグリフ・リースによる楽しげなコーラスにもかかわらず、ドラムは堅実な仕事をしている。


9位 “Rock the House”(feat. デル・ザ・ファンキー・ホモサピエン)


サンプルで使われている「How Many People Ready To Rock the House?(みんなノリノリになる準備はできているか?)」というジョン・フォルテによるメロウでスムースなサンプルを除けば、デル・ザ・ファンキー・ホモサピエンのラップがこの曲で一番素晴らしい要素だ。ただ、あのフルートも数日間頭から離れないだろう。お礼はいらないよ。


8位 “Stylo”(feat. ボビー・ウーマック、モス・デフ)


2010年にリリースされた『プラスティック・ビーチ』の長所の1つが、ブルックリン出身のラッパー、モス・デフとソウル界のレジェンド、ボビー・ウーマックをフィーチャーした、ムーディーなシンセに彩られたこの曲だ。2人はこの曲の完成度に大きく貢献していて、特にボビー・ウーマック独特のうなり声はゴリラズの楽曲で初の試みだ。それでも満足できない人のために付け加えると、荒野でのカー・チェイスを描いたミュージック・ビデオには、ブルース・ウィリスが出演している。


7位 “Tomorrow Comes Today”


スローなビートと控えめなベースライン、けだるいハーモニカで構成されるこの曲に悪いところがあるだろうか? ゴリラズのデビュー・アルバムからのシングルで、薄汚れたスペース・ウエスタンの世界にヒッチハイクで向かうような曲だ。ビーチ・ボーイズのピカピカなキャンピング・カーと同じ方向に進んだジャンゴ・ジャンゴがデビューする10年前にリリースしている。


6位 “On Melancholy Hill”


“On Melancholy Hill”は、またも『プラスティック・ビーチ』からのシングルで、お気楽なシンセを使っているものの、ほろ苦さの「苦さ」側に存在する曲だ。ゴリラズの架空のベーシスト、マードック・ニカルスはこう語っている。「そういう気持ちなんだ。時々、自分の魂に触れられる場所で、前向きになるのが難しく感じられるような場所さ」。ゴリラズの作品の中で、真の美しさについてアプローチした作品があるとするなら、この曲がそうだろう。

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