5位 “Dirty Harry”(feat. ブーティ・ブラウン)


「危険を避けるために銃が必要だ」と子供たちが歌う部分や、タイトルも含めたすべてが、当時の米大統領だったジョージ・W・ブッシュへの批判だと言われている。しかし、2005年にリリースされた『ディーモン・デイズ』からの3枚目のシングルである、この“Dirty Harry”は、理屈抜きにイカした曲でもある。


4位 “19-2000”



オリジナルの「かっこいい靴磨き」はそれほど素晴らしく聞こえないが、同じシングルに含まれるソウルチャイルド・リミックス・バージョンは、かなり幅広いリスナーの心をつかんでおり、曲のペースを変えることでこれほどの効果が出るとは驚きだ。“19-2000”は千年紀を記念して書かれたが、ゴリラズの架空のベーシスト、マードック・ニカルスはタイトルについてこう語っている。「“19-2000”はピッタリだった。“Millennium”ってタイトルも考えたけど、それだとクソみたいな名前だからな」。彼の意見には同意するが、ロビー・ウィリアムスには内緒にしておこう。


3位 “DARE”(feat. ショーン・ライダー)


『ディーモン・デイズ』からのシングルである“DARE”は、同アルバムからの大ヒット・シングル“Feel Good Inc.”に売り上げ枚数こそ及ばなかったものの、ゴリラズがUKチャートで唯一1位を獲った曲だ。ミュージック・ビデオの中ではショーン・ライダーが巨大なサイボーグとなっており、その頭が小さな部屋を占拠しているが、曲に対する彼の功績も同様だと言える。緊張感のあるメランコリックな作りで、勢いのある低音のシンセから断続的なハーモニーまで、フックのすべてがリスナーの心をつかむ曲だ。


2位 “Clint Eastwood”(feat. デル・ザ・ファンキー・ホモサピエン)


“Clint Eastwood”はゴリラズによる危険で、無気力なデビュー・シングルである。バンドは「ようやく誰かさんが檻から俺を出してくれた」とラップするデル・ザ・ファンキー・ホモサピエンを邪魔することなく演奏し、暗いメロディーに合わせ、架空のヴォーカル2Dが「バッグの中には太陽の光」について、ぐったりとしながらもとめどなく歌っている。耳にこびりついて離れないメロディーは奇襲のようでもあり、UKチャートで4位を記録したヒット作だ。


1位 “Feel Good Inc.”(feat. デ・ラ・ソウル)


無敵のベースラインだって? そのとおり。けだるい歌と語り? そのとおり。直感的なラップ? そのとおり。“Feel Good Inc.”には、ゴリラズの才能の長所がすべて含まれているだけでなく、イカれた笑いのオマケさえある。彼らの努力の結晶とも言えるシングルだが、果たしてこれを超える作品はできるのだろうか?

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