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ポール・ウェラーはアーティストへの支払いのモデルについてスポティファイを支持できないと語っている。

ポール・ウェラーは新たなインタヴューでファンがサブスクリプション・サービスを利用するのは理解できるとしながらもストリームに対する低い支払いで音源を奪われていることはアーティストにとって「はしたない」と語っている。

『モジョ』誌でポール・ウェラーは次のように説明している。「まったくスポティファイは支持していないんだ。お客にとってはいいだろうけどさ。毎月9ポンドを払えば、なんでも聴きたいものが聴けるんだからね。でも、アーティストにとっては最低だよ。はしたないね」

彼は次のように続けている。「最新作『オン・サンセット』はスポティファイで300万回再生されたんだけど、それで収入が9500ポンド(約140万円)だったんだ。そう、9000ポンドだけど、300万ポンドじゃないからね。音楽が無料であるべきだと考えた奴らはどいつもマーケティングの天才だね。だって、取り返しのつかないことをしてしまったんだ」

ストリーミング・サービスによるアーティストへの支払いについてはイギリスの議会で議論が続けられている。

先月、国会議員によって開かれた委員会でストリーミング・サービスで新興アーティストは大物アーティストや過去のアーティストと「大きな競争」にさらされていると提言されている。

ティム・バージェスは『ガーディアン』紙で次のように述べている。「基本事項として2019年にUKの音楽業界は経済に58億ポンド(約8300億円)の貢献をしました。しかし、アーティストは受け取るべき金額を目にしていません。約500万枚のアナログ盤が2020年には売れて、私たちがデビュー・アルバムをリリースした90年代前半以来の水準となりました。暗がりにおける希望と興奮とも言えますが、問題もあります。問題はストリーミングです」

ポール・ウェラーは通算16作目となるソロ・アルバム『ファット・ポップ』を5月14日にリリースすることが決定している。

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