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ザ・フーは、1973年に発表したアルバム『四重人格』を基にした1979年の映画『さらば青春の光』の続編が製作されるという報道を受け、オリジナル映画を利用した「金儲けをするためのあからさまな計画」だと非難している。

先月、オリジナル映画『さらば青春の光』の35年後という設定で続編映画『トゥ・ビー・サムワン(原題:To Be Someone)』が製作されるという報道が浮上している。フィル・ダニエルズを含めた一部のオリジナル・キャストが主役を演じることが決まっているという。

だが、激しい言葉で綴られた声明文の中で、ザ・フーとマネージャーのビル・カービシュリーは『トゥ・ビー・サムワン』への関与を否定している。声明文は次のように述べている。「ザ・フーとオリジナル映画のプロデューサーであるビル・カービシュリーが懸念を示している限り、この続編映画はオリジナル映画の揺るぎない人気を利用して金儲けをするためのあからさまな計画です」

オリジナル映画『さらば青春の光』の予告編はこちらから。

ビル・カービシュリーはこう付け加えている。「『さらば青春の光』はザ・フーの音楽を基にした重要かつ影響力のある映画です。英コメディ映画の『キャリー・オン』シリーズなんかとは違うのです。続編はオリジナル映画の原作者によって作られるべきで、その名前にふさわしいものであるべきです。最近発表されたこのカラオケ続編は、極めてバカげたものになるでしょう」

フィル・ダニエルズに加え、『トゥ・ビー・サムワン』にはマーク・ウィンゲット、トレバー・レアード、歌手のトーヤ・ウィルコックスなどオリジナル・キャストが再び集結するという。この映画は『さらば青春の光』にインスパイアされて書かれた、作家のピーター・メドウズの小説を原作としており、1990年のクレイ兄弟の伝記映画『ザ・クレイズ』を製作したレイ・バーディスが監督を務める。

だが、ザ・フーの声明文はこう綴っている。「続編映画にはオリジナル映画に出演していたスティングやレスリー・アッシュ、そしてレイ・ウィンストンは出演していません。言うまでもなく、ザ・フーの歌詞や音楽も使われていません」

ビル・カービシュリーはこう付け加えている。「なぜ前回出演していたキャストたちがオリジナル映画の素晴らしさを利用して金儲けするこんなひどい映画に出演するのか理解しがたいのです。これが続編でないのはかなりはっきりしているのに」

そして声明文はこう締めくくられている。「念のために明記すると、このプロジェクトはザ・フー、フー・フィルム、ユニバーサルやその他のオリジナル映画の権利所有者が承認したものではありません」

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