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フレディ・マーキュリーが最期の3年間持ち歩き、歌詞を記したノートがオークションにかけられることになっている。

このノートは1988年から1990年にかけて彼が持ち歩いていたもので、オークション・ハウスのボナムスは競売にかけることを予定している。

このノートには“Too Much Love Will Kill You”や“The Show Must Go On”といった楽曲のための歌詞も含まれており、ボナムスのエンタテインメント関係の記念品を専門に担当しているステファン・メイコックは、このノートはユニークな文書だと語っている。

「いろいろなアーティストのあらゆる種類の歌詞を目にしていますし、これまでに販売していますが、大抵は1つの歌に1枚の紙という形です。3年間という期間にレコーディングされた複数の作品が含まれるのは極めて例外的です。他には例が思いつきません」

“The Show Must Go On”の歌詞は主にブライアン・メイによって書かれたが、当時HIVを患っていたフレディ・マーキュリーは断片の一つに次のように綴っている。「私の魂は蝶の羽根のように彩られている。昨日のおとぎ話は成長を続け、決して死なない/永遠に、私の友らよ」

ブライアン・メイは、バンドが“The Show Must Go On”をレコーディングした時、フレディ・マーキュリーはほとんど歩けなかったと述べている。同曲は1991年10月にリリースされたが、この6週間後にフレディ・マーキュリーは45歳で逝去している。

「この時期の悲しすぎる記録ですが、同時にバンドの創造的なエネルギーを証明していて、印象深いものとなっています」とステファン・メイコックは語っている。「彼の病と、その弱っていく身体にもかかわらず、曲の構想はそこにあり続けています。どれだけ衰弱していたかを考えると、ラスト・アルバムでのフレディ・マーキュリーのパフォーマンスには目を瞠るものがあります。いくつかの曲における彼のヴォーカルのパワーはただもう異次元です……この信じ難い活力を彼は持っていたのです」

ノートは6月29日にボナムスのエンタテインメント部門の記念品のオークションにかけられるが、50,000ポンドから70,000ポンド(約790万円から約1100万円)の落札額が予想されている。

「必ずやこれを手に入れたいと願うコレクターが大勢いると思います。なぜならこれは大変個人的な品目ですから。彼はこのノートを3年近くの間持ち歩いていたのです。本当に親密な繋がりを得ることができます」

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