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とある中古レコードから出てきた息子を失った母親の手紙がオンライン上で話題となっている。

レディット利用者の「マクター(Muctur)」は、「ディスコグス」でサウンドガーデンの中古アルバム『スーパーアンノウン』を購入したところ、その中に手紙が入っており、その手紙の写真をオンラインにアップしている。

手紙の内容は次のようなものだったという

「コレクターの方へ
このレコードがどこから来たのか知りたいと思うあなたのために。
私はマークの母親です。マークは2002年に他界しました。彼が39歳の時、オレゴン海岸山脈をランニングしている最中に心臓発作を起こしたのです。彼が最も愛していたランニングをして、音楽を聴き、もちろん彼の息子のカイ(マークはサーファーでした)と過ごした美しい場所で亡くなったことが私たちの唯一の慰めです。

マークは大学に通っている80年代の間から音楽を集めていました。彼が持っているすべての音楽(CD2,000枚+アナログ盤600枚以上)を家に運び込んできた時に、私は尋ねたことがありました! 「あなたにもしものことがあったら、すべてのこの音楽を私にどうしてほしいの?」「母さんが聴いてよ」と彼は言っていました。実は、聴いたのはほんの数枚なのですが、今回、それらをシェアする時だと思ったのです。下調べをしたり、一覧表を作ったり、発送するなど、出来る限りのことをやっています。でも、この音楽が世界中でシェアされるのを見るのは、いいセラピーになるのです。これで得た収入はカイの教育費に充てられます。あなたのご支援に感謝します。音楽をかける時は、マークのために大音量でかけてください!

ありがとう、サビーネ」

Bought a used LP. I found this inside. Right in the feels.

この手紙は記事執筆時点の4日前に公開されており、記事執筆時点で2067のコメントが寄せられている。サビーネは、ネットも使ってマークのレコードを売り続けているという。

先日、2015年のアメリカでのアナログ盤の売上が、スポティファイやYouTubeといった無料ストリーミング・サービスの収入よりも大きな金額を記録していたことが明らかになっている。

今回、アメリカレコード協会が発表した統計によれば、アナログ盤のアルバムとEPの売上はスポティファイやYouTubeによる広告収入よりも大きいことが明らかになっている。

昨年のアメリカでのアナログ盤売上は1988年以来最高となっていて、前年比32%増の4億1600万ドル(約466億円)となっている。一方、無料ストリーミングによる広告収入は31%増の3億8500万ドル(約431億円)に留まっている。

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