ブラック・サバスのギーザー・バトラーはカーディ・Bとミーガン・ジー・スタリオンのコラボレーション・シングル“WAP”を批判し、「不快」な曲で「私を苛立たせた」と述べている。
8月にリリースされた“WAP”は2020年最大のヒット曲の一つとなっていて、アメリカでは初週歴代最高のストリーミング再生回数を記録しており、全米・全英チャートで1位を獲得している。同曲は女性を鼓舞するメッセージがあることにも賛辞が寄せられている。
しかし、ブラック・サバスのベーシストであるギーザー・バトラーは『ケラング!』誌の新たなインタヴューでこの曲への個人的な見解を示しており、1997年発表のソロ・アルバム『ブラック・サイエンス』に収録された“Unspeakable Elvis”を引き合いに出して語っている。
「どんな新曲が出ても、悪魔の音楽として観られるんだ」とギーザー・バトラーは“Unspeakable Elvis”の歌詞について語っている。「エルヴィスが出てきた時もみんなが彼はサタンだと言っていたのを覚えているよ。その後、60年代や70年代には彼はアメリカの国宝になったんだ」
「どんな音楽の新しい波でも起こることなんだ。メタルなんか特にだよね。ブラック・サバスが出てきた時、クリスチャンはおかしくなった。ラップが出てきた時も彼らの使っている言葉なんかに憤慨した」
「言っておかなくちゃならないのはカーディ・Bは“WAP”で私を苛立たせたってことでね」とギーザー・バトラーは続けている。「あれは不快だよ。でも、まあいいけどさ」
『ケラング!』誌はギーザー・バトラーが「“WAP”の性的に露骨な歌詞の影響」について激昂していたと記しており、「僕の友人はどんな内容の曲か知らなかったんだけどさ。でも、10歳の少女が歌っていたんだ」
「僕としては『何だって』という感じでさ。アルバムの中で出すんだったら、まだ分かるよ。でも、シングルとして出したわけでさ。やりすぎだよね」
「とはいうものの、私も71歳だからね。老害なんだろうけどさ」
先日、ミルウォーキー州の郡のスーパーバイザーが地元政府の政策のプロモーションに“WAP”をネタにしたことで謝罪に追い込まれている。
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