ピンク・フロイドのドラマーであるニック・メイスンは、ピンク・フロイドのツアー・メンバーらとともに初期ピンク・フロイド・ナンバーを再現するニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツとして初の作品を9月18日に全世界同時リリースすることが決定している。
当初、本作は4月にリリースされる予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて延期されていた。
ピンク・フロイドのアルバム『神秘(A Saucerful Of Secrets)』をバンド名に冠したニック・メイスンズ・ソーサ―フル・オブ・シークレッツはシド・バレット時代の曲を中心に1967年から1972年までのピンク・フロイドの初期の楽曲を演奏するグループで、2019年5月にロンドンのラウンドハウスで収録されたライヴ映像と音源がリリースされる。
作品からはピンク・フロイドの1967年作デビューアルバム『夜明けの口笛吹き』のオープニング・ナンバーである“Astronomy Domine”の映像も公開されている。
ニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツはピンク・フロイドのニック・メイスンを中心に、『鬱』ツアー以降のピンク・フロイドに参加したガイ・プラット(ベース)、スパンダー・バレエのゲイリー・ケンプ(ギター)、ザ・ブロックヘッズのリー・ハリス(ギター)、ジ・オーブやリチャード・ライトと共同作業を行ったドム・ビーケン(キーボード)で構成されている。
ニック・メイスンはバンドについて次のように語っている。「実際にプレイし始めたら、『ああ、この感触は憶えがある』と感じる瞬間があったんだ。肉体的にというより、興奮を覚えたという意味でね。一部の人にとっては『こんな曲がライヴで聞けるとは!まさか君がやるとは!』というところも魅力なんだろうね。それにシドと彼の作品に対する人々の愛着は絶大なものがあるしね。また、自由に曲をプレイして、実験的なことにトライをしていることへも興味が集まっている。大切なことだと思うよ。今、目にするものからはそういう要素が事実上欠けているからね。そういうものを受け入れてくれるオーディエンスと関わりを持つことができるのがとても嬉しいんだ」
ガイ・プラットは次のように語っている。「ニックとはアリーナやスタジアムのステージでしかやったことがなかった。ただのバンド野郎としての彼を見たことは一度もなかったんだ。彼は巨大な殿堂の一部だったからね。だけど僕は突然、『UFO』のステージに立った頃の少年のような彼の姿を初めて見た。それが本当に素晴らしいことだったよ」
リリースの詳細は以下の通り。
ニック・メイスンズ・ソーサ―フル・オブ・シークレッツ
『ライヴ・アット・ザ・ラウンドハウス』
Nick Mason’s Saucerful Of Secrets
Live At The Roundhouse
2020年9月18日世界同時発売
2CD+DVD/Blu-ray
日本盤のみの特典:サイケデリック・アート・ポスター封入
収録曲
DISC1
Interstellar Overdrive/星空のドライブ
Astronomy Domine/天の支配
Lucifer Sam/ルーシファー・サム
Fearless /フィアレス
Obscured by Clouds/雲の影
When You’re In/ホエン・ユーアー・イン
Remember A Day/追想
Arnold Layne/アーノルド・レイン
Vegetable Man/ヴェジタブル・マン
If/もしも
Atom Heart Mother/原子心母
If(reprise)/もしも(reprise)
The Nile Song/ナイルの歌
DISC2
Green Is The Colour/グリーン・イズ・ザ・カラー
Let There Be More Light/光を求めて
Childhood’s End/大人への躍動
Set The Controls For The Heart Of The Sun/太陽讃歌
See Emily Play/シー・エミリー・プレイ
Bike/バイク
One Of These Days/吹けよ風、呼べよ嵐
A Saucerful Of Secrets/神秘
Point Me At The Sky/青空のファンタジア
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