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マイ・ケミカル・ロマンスのジェラルド・ウェイはバンドが成功を収めている間もコミックへの愛情を持ち続けていたことから『アンブレラ・アカデミー』の制作を進めていたことについて語っている。

2007年からスタートした『アンブレラ・アカデミー』はそれぞれ違った能力を持つ義理の兄弟による家族の物語となっている。

同作は2019年にネットフリックスで映像化され、シーズン2は7月31日より配信される。

先週末にヴァーチャルで開催されたコミコン・インターナショナルの「ダーク・ホース・オールスターズ」にパネル出演したジェラルド・ウェイは10代の頃からコミックを書いていたことについて語っている。

「『アンブレラ・アカデミー』が出る前は当時、多くの人が僕のことをバンドのシンガーとして知っていたわけだけどさ」と彼は説明している。

「でも、僕にはコミックとの長い歴史があったからね。自分の物語を作って、15歳の時には祖母のタイプライターを使って形にしてみたんだ。それでニューヨークのスクール・オブ・ヴィジュアル・アーツに行くんだけど、僕の専攻は漫画だった。コミックの授業は全部受けたよ。高学年になった時にはDCコミックスにインターンで入ったんだ。1年くらいインターンをやっていたよ」

マイ・ケミカル・ロマンスの成功について彼は次のように語っている。「バンドを始めたからインターンを離れたんだ。全員仕事を辞めて、ヴァンに乗ってツアーを始めたんだ。どこにも生きていける場所なんてなかったから、街から街へと移動して、床で寝て、ライヴをやることで生きていられたんだ」

「それでバンドは大きくなって、成功していくんだけど、ずっと離れなければならなかった人生の別の側面が恋しくなっていたんだ。コミックを求めていてね。いつだって大好きだったからね。刺激を受けたことの一つがツアーに出ていた時にグラント・モリソンとリチャード・ケースによる『ドゥーム・パトロール』が再開されたんだ。それで読み始めたんだ」

「15歳でコミック屋で働いていた時も読んでいたんだけど、読むと新しくなっていてね。それが思い出をリフレッシュしてくれたんだ。そしたら出ると全部読むようになって、『コミックをやらなきゃいけない』と思ったんだ」

ジェラルド・ウェイは次のように続けている。「存在すべきだと思ったものを具現化するのが好きなんだ。それが僕のやり方だと思う。バンドでもそうしてきたし、他のことでもそうしている。『アンブレラ・アカデミー』のようなものはなかったからね。大手は継続性なんかを気にするけど、僕は人々を物語に引きずり込みたかったんだ」

マイ・ケミカル・ロマンスは2020年3月に来日公演を行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されている。

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