リトル・リチャードが亡くなった。享年87歳だった。
本名をリチャード・ウェイン・ペニマンというリトル・リチャードはロックンロールの創始者の1人として知られ、その大胆なスタイルと自由奔放なアティテュードで知られている。リトル・リチャードは現地時間5月9日に亡くなったとのことで、息子のダニー・ジョーンズ・ペニマンは米『ローリング・ストーン』誌に訃報を認めている。ただし、死因については明らかになっていない。
ジョージア州メイコンで1932年12月5日にリトル・リチャードは12人兄弟の1人として生まれた。彼の父はナイトクラブも経営する牧師で、母親は信心深いバプテストだった。
1998年にBBCラジオ4に対してリトル・リチャードは兄弟の中で目立ちたかったがために歌うことを始めたと語っている。
アーティストとしてリトル・リチャードは1956年に“Tutti Frutti”でブレイクを果たし、“Long Tall Sally”や“Lucille”、“Good Golly Miss Molly”といった矢継ぎ早でその名声と地位を確立することとなった。1957年発表のデビュー・アルバム『ヒアズ・リトル・リチャード』はジャンルの雛形であり続けている。
「ロックンロールの革新者にして創始者にして立役者」と呼ばれた彼は世界各地の音楽に計り知れない影響を与えており、ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョンなど、数え切れない影響を与えている。
リトル・リチャードは1986年の最初期にロックの殿堂入りを果たした1人となっている。同年、彼はソングライターの殿堂入りも果たしている。1993年にグラミー賞の特別功労賞も受賞している。
その死には多くのアーティストから追悼の声が寄せられている。
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