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フー・ファイターズのフロントマンであるデイヴ・グロールは2011年にプリンスから一緒にジャムをやろうと呼びかけられたことを振り返り、「ロックンロールの夢」が叶ったと語っている。

デイヴ・グロールは新型コロナウイルスによるパンデミックが続く中で過去の実話を振り返るインスタグラムのアカウント「デイヴズ・トゥルー・ストーリーズ」を立ち上げている。

デイヴ・グロールはプリンスが2011年にロサンゼルスのフォーラムで21公演をやった時にサウンドチェックで彼のバンドと一緒に演奏しないかと誘われた時のことを振り返っている。

デイヴ・グロールはロサンゼルス・フォーラムの公演で共演の機会を逸してしまったとのことで(「ひどく泥酔」してしまって「そんな状態でプリンスのステージに上がることはできなかった」という)、翌週に本番前のサウンドチェックでプリンスと共演しないかと誘われたと述べている。

「大人になってからずっと待ち望んでいた誘いだよね」とデイヴ・グロールは述べている。「想像もできなかった最大の夢だよ。プリンス、と、ジャムなんてね。間違いなく計り知れないものだよね」

プリンスのライヴを初めて観た時のことを少し振り返りながら(「フーディーニもこの男には敵わない……この人はものすごいマジシャンだった」)、デイヴ・グロールはプリンスからの誘いの電話を受けた後、1週間酔ったような気分だったと述べている。「プリンスからの電話を逃すなんてあり得ないからね」

サウンドチェックの日がめぐってくると、事前に電話はなかったものの、デイヴ・グロールはロサンゼルス・フォーラムに向かったという。

デイヴ・グロールによれば、誰もいないステージに向かっていると、プリンスが1人で現れたという。「誇張じゃないよ、みんな。誓うけれど、その人は海軍の特殊部隊のように動いていた。彼は実在したんだ」

プリンスはデイヴ・グロールにドラムを叩くように招いたとのことで、次のように述べている。「普通にグルーヴを叩き始めたんだけど、巨大なドラムの壁を前に自分の立ち位置を知ろうと探り始めたんだ」

「プリンスは笑みを浮かべて探ってきてね」とデイヴ・グロールは続けている。「彼はベース・プレイヤーに楽器をとるよう仕草して、それで手に取ると、これまでの中でも最もスムースで、ファンキーで、速い、優美な演奏をかますことになったんだ」

「神聖な瞬間だった」とデイヴ・グロールはその体験を評している。サウンドチェックを「観ている人は誰1人としていなかった」という。

プリンスは「自分のシンボル・マークのギターを手に取ると、“Whole Lotta Love”の最初のリフを弾き始めた」とデイヴ・グロールは続けている。

「みんな、言わせてくれ。俺は腕にレッド・ツェッペリンのタトゥーが入っているわけじゃないけど、それは目の前で宇宙に崩壊するような瞬間だった。プリンスが肋骨を開けて、俺の胸に飛び込んできたんだ」

デイヴ・グロールはこの時の体験について「自分のロックンロールの夢が叶った」と締めくくっている。それ以降の公演でデイヴ・グロールはプリンスと共演したことはないものの、「永遠に忘れることはない記憶以外の証拠はないけれども、人生の夢が成就した」と述べている。

デイヴ・グロールは今年1月にプリンスの追悼コンサート「ア・グラミーズ・サリュート・トゥ・プリンス」に出演している。

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