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パリ同時多発テロによってイーグルス・オブ・デス・メタルのライヴ会場で亡くなった犠牲者の詳細がさらに明らかになってきている。

11月13日の一連の襲撃で少なくとも132人が亡くなったと報じられており、最大の被害を出すことになったのは、イーグルス・オブ・デス・メタルがヨーロッパ・ツアーの一環としてパフォーマンスを行ったバタクランの会場だった。警察は会場のなかで87人が殺害されたとしており、襲撃後、犯人は射殺されている。

「ピッチフォーク」によれば、フランスのカルチャー誌『Les Inrockuptibles』の女性記者、ギヨーム・B・ドゥシャルフ43歳が亡くなったという。彼女は同誌でイーグルス・オブ・デス・メタルの最新作『ジッパー・ダウン』のレヴューを執筆していた。

また、マーキュリー・レコードのスタッフであるトーマス・アヤドが亡くなったことも明らかになっている。ユニバーサル・ミュージック・グループの会長兼CEOであるルシアン・グランジが米『ビルボード』誌に認めている。同社でその他に被害者がいたかは明らかにされていないが、BBCによれば、二人の同僚も会場を訪れていたという。

また、ユニバーサル・ミュージック・フランスのパスカル・ネグルは、同社の従業員で、マリエとマヌが亡くなったとツイッターで明らかにしている。マリエはマリエ・モーザのことと思われ、彼女は同社のデジタル/マーケティング部門で働いていた。

一方、先だってフォール・アウト・ボーイやサム41と一緒にツアーを行ってきたエセックス出身のニック・アレキサンダー36歳が今回のテロで亡くなったことが明らかになっている。

ライヴの間、ニック・アレキサンダーと一緒にいたニュー・オーリンズ出身のヘレン・ウィルソン49歳は次のように『テレグラフ』紙に語っている。「外でいくつか騒々しい音が聞こえて、クラブに人が駆け込んできたの。何が起こってるか分からなかった。5人か6人がマシンガンやショットガンを持って入ってきて、人々を銃撃し始めたの。大混乱だったわ」

彼女はこう続けている。「地面に伏せた時、ニックはわたしの前にいて、誰かが動いたら、彼らが振り向いて、わたしたちを撃ってきたの」

「彼の背中がわたしのほうにあって、何が起こっているのか見られなかった。ずっと彼に話しかけていたわ。それから口移しの人工呼吸をやっていたんだけど、襲撃者が陰かなんかに隠れて、誰かが何か言ったら撃つ状態だったの。わたしは彼を腕で抱きしめて、愛してると言ったわ。彼は人生の人だったの」

フォール・アウト・ボーイのギタリストであるジョー・トローマンは哀悼の意を表して、ツイッターに次のように記している。「ニック・アレキサンダーが昨夜パリで殺された一人だったことを知った。素晴らしい奴だったんだ。本当に怖いよ」

パリに友人を持つミュージシャンや過去にバタクランで公演を行ったミュージシャンなど、世界中のミュージシャンがテロへの恐怖とともに事件への反応を示している。テイラー・スウィフト、ファレル・ウィリアムス、ジャスティン・ビーバー、ジャレッド・レト、AC/DC、サム・スミス、スヌープ・ドッグ、ジャスティン・ティンバーレイクらがメッセージを寄せている。

その記事はこちらから。

https://nme-jp.com/news/8630/

U2フー・ファイターズは今回の同時多発テロを受けてパリでの公演と、ヨーロッパでの残りの公演をキャンセルしている。

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