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世界で最も有名なレコーディング・スタジオの一つをつくった2人の兄弟の歩みを追ったドキュメンタリー作品『ロックフィールド:ザ・スタジオ・オン・ザ・ファーム』の第1弾トレイラー映像が公開されている。

ハンナ・ベリーマンが監督を務めたこのドキュメンタリーは1960年代にモンマスシャーの農場にロックフィールド・スタジオを立ち上げたキングスリー・ワードとチャールズ・ワードの物語を語るものとなっている。

スタジオは世界で初の居住型スタジオとなり、現代の歴史において最も人気となった作品がレコーディングされた場所となっている。

クイーンはここで1975年に“Bohemian Rhapsody”をレコーディングされており、オアシスは1995年に『モーニング・グローリー』全編を録っているほか、コールドプレイは2000年に“Yellow”を制作している。

リアム・ギャラガーもトレイラーに出演している有名人の1人で、ロックフィールドでのレコーディング体験を振り返っている。

「あそこで暮らして、アルバムが完成するまでスタジオを離れなかったんだ。(リアリティ番組の)『ビッグ・ブラザー』の家みたいなもんだよ。でも、曲があったんだ」とリアム・ギャラガーは語っている。

トレイラーにはブラック・サバスの初期のデモをここでレコーディングしたオジー・オズボーンも出演している。

「バーミンガムからモンマスまで行くのは冒険なんだよ。分からないだろうけど、俺たちはスタジオに入ったことがなかったし、農場にも行ったことなんてなかったからね」

このドキュメンタリーにはレッド・ツェッペリンのロバート・プラント、ホークウィンドのデイヴ・ブロック、シンプル・マインズのジム・カー、ザ・シャーラタンズのティム・バージェス、マニック・ストリート・プリーチャーズのジェームス・ディーン・ブラッドフィールドらも出演している。

映画の概要には以下のように書かれている。「ウェールズの農場にいる2人の兄弟は自身の農場を最も成功したレコーディング・スタジオの一つにして、40年間にわたって伝説的なロック・ミュージックを生み出してきたという、考えにくい物語です」

「50年前、ウェールズの田舎の奥地でキングスリー・ワードとチャールズ・ワードは家族による農場経営を始めました。しかし、彼らは別のことを求めるようになりました。音楽を作りたかったのです。彼らは屋根裏にスタジオをつくり、友人とレコーディングを始めました」

「キングスリーの新しい妻であるアンは地元銀行の職を離れ、ブッキング担当となり、農場も続けました。動物は納屋から追い出され、ミュージシャンはスペアのベッドルームに移ってきました。気づかないうちに、彼らは世界初の居住型独立スタジオ、ロックフィールドを立ち上げたのです」

ドキュメンタリーは3月16日にSXSWで初上映される。

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