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コールドプレイのフロントマンであるクリス・マーティンは自身の子供たちに「強制的に」バンドの最新作『エヴリデイ・ライフ』に参加してもらったと冗談交じりに語っている。

コールドプレイは昨年11月に通算8作目となる最新作『エヴリデイ・ライフ』をリリースしており、クリス・マーティンの娘で15歳のアップルと息子で13歳のモーゼズの2人もコーラスで”Orphans”に参加している。

今回、クリス・マーティンはKROQによるインタヴューに応じて次のように語っている。「僕らはいつも、半ば強制的に子供たちに仕事をさせているんだ」とクリス・マーティンは冗談交じりに語っている。

「幼い子たちがお金をもらうために誠実に働いていた、ヴィクトリア朝時代の風習が好きでね。ツアーに出る時はいつも、周囲にいる子供たちをステージに呼んで、何かをやってもらっているんだ」

「“Orphans”のデモを録った時も同じで、僕の子供やその友人たち、最終的にはたくさんの子たちが参加することになったんだけど、コーラスを歌ってくれないかってお願いしたんだ」とクリス・マーティンは続けて語っている。「彼らはとても見事にやってくれてね。もちろん、適切な報酬を支払ったよ。当然、贔屓目はあるかもしれないけど、僕は彼らの歌声を聴くのが大好きでね。僕としては、彼らがこの曲を良いものにしてくれたという感じなんだ」

クリス・マーティンは以前にも自身の子供たちに楽曲への参加を依頼した時のことについて語っており、子供たちが“Orphans”に参加した経緯について、昨年11月に『ザ・サンデー・タイムズ』紙に次のように語っている。「僕から頼んだんだ。いや、というか報酬も払ったんだよ。他のみんなと同じような適正額をね。断ってくれてもよかったしさ」

同じ『ザ・サンデー・タイムズ』紙とのインタヴューの中で、アルバムに収録された“Daddy”について、クリス・マーティンは自分自身が父親であるということ以外にも影響を受けた事柄があると明かしている。

彼は次のように語っている。「曲を解説するのは好きじゃないんだけどさ。でも、あの曲ができたのには3つの由来あるんだ。一つには今まで生きてきた中で、ひどい父親を持った人をたくさん見てきたということでね。悲しいし、込み入った問題だよ。父親の立場に寄り添うなら、彼はどんな気持ちでそれが最善だと考えたのか不思議なわけでさ。二つ目は自分にも子どもがいるけれど、ずっと放ったらかしにせざるを得ないというのがあったんだ」

「三つ目はこれが一番重要で、アメリカの産獄複合体(*監獄の経営が巨額なビジネスと結びついていること)について学んでからこの曲を書いたということだね。本当にたくさんの法律にあからさまな人種差別が織り込まれていて、その結果、自分の父親と引き離されてしまった子どもたちがいるんだ。この世界はもはや、ただ自分の生活に安住するだけで、それ以外には無関心でいられるような状況じゃなくなっているんだよ」

先日、コールドプレイは当面の間は最後になるかもしれない貴重な公演を現地時間1月21日にロサンゼルスで行うことが発表されている。

コールドプレイは昨年、ヨルダンでのライヴと共に最新作『エヴリデイ・ライフ』をリリースした後でロンドン自然史博物館でも特別な公演を行っている。コールドプレイは環境面での理由からツアーの今後について考える予定だと公言しており、クリス・マーティンは同作を引っ下げた公演として「何公演」かだけやるつもりだと語っている。

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