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マッシヴ・アタックは音楽業界における二酸化炭素の使用量を把握する研究のためにツアーやレコーディングに関するスケジュールのデータを研究機関に提供するとしている。

マッシヴ・アタックはマンチェスター大学の研究機関である「ティンダル・センター・フォー・クライメート・チェンジ・リサーチ」と協力して、バンドの移動とプロダクション、観客の移動、会場という3つの柱となる分野において二酸化炭素の使用量のデータを同機関に提供することを発表している。このデータはバンドの次のツアーから集計されることになるという。

今回のニュースはコールドプレイが先日、世界各地でコンサートを行うにあたってカーボン・ニュートラルとなる解決策が見つかるまではツアーを行わないとしたのに続くものとなっている。

『ガーディアン』紙によれば、今回の研究は、気候変動の危機が深刻化していくなかで、環境に与える有害な影響をいかに削減するかについての情報やその手順を音楽業界全体に提供することを目的としたものだという。

『ガーディアン』紙に寄稿した別の文章でマッシヴ・アタックの3Dことロバート・デル・ナジャは次のように述べている。「緊急事態の状況においては、その種類や知名度、人気にかかわらず、通常のビジネスが容認されるものではありません」

ロバート・デル・ナジャはまた、バンドとして20年近くにわたって気候変動に向けた取り組みを行ってきたとして、使い捨てプラスチックの廃止や、可能な限りの電車移動、植樹のための寄付などに取り組んできたと記している。

一方で、ロバート・デル・ナジャとバンドメイトであるグラント・“ダディ・G”・マーシャルは「(二酸化炭素使用量の)相殺という概念は、行動や犠牲の負担を他の人々、とりわけ南半球に位置する貧しい国家の人々に移すことで、裕福な人々が高炭素の活動を継続できるという幻想を生み出すことになる」とも指摘している。

ロバート・デル・ナジャはライヴでのパフォーマンスはこれからも続けていきたいとする一方で、地球の未来を守るためには「重大な変化」がもたらされる必要があると述べている。「現在の両極化された社会の雰囲気を前にすると、団結をもたらし、励みとなる文化的なイベントの重要性はこれまで以上に高まっていると言えますし、イベントの延期やキャンセルを望む人たちはいないでしょう」と彼は述べている。「それゆえに挑むべきはこれ以上の誓約や約束、上辺だけの環境保護についての報道をなくし、重大な変化を受け入れることなのです」

ティンダル・センター・フォー・クライメート・チェンジ・リサーチの研究員であるクリス・ジョーンズ博士は『ガーディアン』紙に次のように語っている。「私たちはマッシヴ・アタックと協力して、バンドのツアー・スケジュールにおける二酸化炭素の出所を調査したいと考えています。二酸化炭素による影響の度合いは各業界によって様々であり、二酸化炭素の排出量を全面的に削減するためにはこのようなパートナーシップが不可欠です」

「アーティスト個人としてライヴ・パフォーマンスを行わないと決断するよりも、業界全体として排出量を削減するためのプロセスを継続的に実施していくことのほうがはるかに効果的です。このことはおそらく、バンドとしてだけではなく、ビジネス全体やオーディエンスを含む、現在の物事の行われ方に大きな変化をもたらすことになるでしょう」

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