コールドプレイのフロントマンであるクリス・マーティンは10代の頃に自身がいじめに遭っていた体験について振り返っている。
コールドプレイは11月22日にダブル・アルバムとなる通算8作目のニュー・アルバム『エヴリデイ・ライフ』をリリースしており、同作に収録されている“Champion Of The World”は昨年5月に亡くなったフライトゥンド・ラビットのスコット・ハッチソンが共作者としてクレジットされている。
クリス・マーティンは“Champion Of The World”について『サンデー・タイムズ』紙に「この曲は僕自身や大変なことを体験している若者に、君はできると言っているものなんだ」と語っている。
彼は次のように続けている。「僕も多くの10代と同じように、13〜15歳の時に悩んでいたんだよね。僕はちょっと変わった世界の見方をしていたんだけど、それが手助けになることはなかった。心を閉ざしていて、すぐにからかわれることになったんだ。でも、今はよかったと思っているよ。そのおかげで火が点いたからね。(いじめられてた、)そう言っていいだろうね。男子校の寄宿学校にいる殉教者であれば誰しもが経験するようにね」
クリス・マーティンは「歳を取ることについて」に対する自身の考えも明かしている。「2つの選択肢があるわけでね。『大人になるか、ならないか』っていうね。ただ、僕は死についても考えているんだ。一日中、毎日ね。僕には既に亡くなってしまった友人が何人かいるから、毎秒毎秒を全力で生きるようにしているところがあるんだ」
元妻であるグウィネス・パルトロウとの間にもうけた現在15歳のアップルと13歳のモーゼズの2人の子供の父親であるクリス・マーティンは続けて、ドキュメンタリー 作品『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』に収録されている自身が「激怒」している瞬間にも言及して、今でもそうなってしまうことはあるのかという質問に次のように答えてる。
「内面に怒りを抱えることは今でもある。けど、それを何かに変化させるのが重要だと思うんだ」と彼は語っている。
「人々にバカだと伝えたり、間違っていると伝えることでは何も変わらないと思うし、怒りを持ったところで僕の場合は何も生まれないんだ。ただ、申し訳なさを感じるというだけでね。昔は制御することができなかったんだけどね。バンドを存続させて、愛する人たちにそばにい続けてもらうために、何かを変える必要があったんだ」
先日、コールドプレイが所属するパーロフォンの共同社長であるマーク・ミッチェルは彼らが遅かれ早かれ次なるフル・アルバムの制作に取り掛かることになると示唆している。
「まだ何も決定していることはありませんが、私たちに言えるのは、このアルバムに続く次回作にいち早く取り掛かりたいという気持ちがあるということです」と彼は『ミュージック・ ウィーク』誌に語っている。
「(『エヴリデイ・ライフ』は)急ピッチで制作されました。彼らは夏の間じゅう楽曲制作に取り組んでいたため、このアルバムには入り切らなかったアイディアが豊富にあるのです。彼らはいち早くこれらのアイディアに取り掛かり始めたいと思っています」
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