ジョニー・マーはザ・スミスが再結成を果たすのではないかとする噂にツイッターで言及して、公式アカウントを通じて一言「ギターはナイジェル・ファラージだな」と応じている。
ジョニー・マーはモリッシーの主導によってザ・スミスの再結成が「かつてないほど差し迫っている」とする、ファンらによる討論会で伝えられていたという噂に言及している。ジョニー・マーはこの噂は本当かと直接訊いてきたファンにツイッターで返信して、「ギターはナイジェル・ファラージだな」とブレクジット党の党首の名前に言及している。
モリッシーはその政治的な発言が度々物議を醸していることで知られており、ファンらはジョニー・マーがこの投稿でモリッシーを揶揄したのではないかと推測している。
ジョニー・マーによる投稿はこちらから。
Nigel Farage on guitar
— Johnny Marr (@Johnny_Marr) November 6, 2019
ジョニー・マーは2016年、モリッシーがEU離脱を支持し、当時イギリス独立党党首だったナイジェル・ファラージに賛同していると発言したことに言及して、ザ・スミスの再結成が実現しそうもない理由としてお互いの政治的価値観もあるかもしれないと語っていた。
モリッシーはイギリスのEU離脱をめぐる国民投票の結果を「立派」だと評した上で、ナイジェル・ファラージを「自由主義教育者」と呼んでいた。ジョニー・マーは元バンドメイトであるモリッシーの思想とは距離を置くつもりだとして次のように述べている。
「僕が言えるのは自分のことだけだけどね。僕はまったく必要だとは感じてないんだ」とジョニー・マーは当時「スカイ・ニュース」にザ・スミス再結成について訊かれて語っている。「前に進むことが好きなんだよ。ニューヨークでは僕とアンディ・ルークで一緒に演奏したけどね。彼は何曲か僕と演奏してくれてね。本当に素晴らしかったよ。でも、正直それくらいで十分かなって思うんだ」
また、ジョニー・マーはイギリスのEU離脱やナイジェル・ファラージに関するモリッシーの発言を受け、彼と「イデオロギーの面で共通のところはおそらくあまり多くない」ことを認めている。
ジョニー・マーは今年5月、モリッシーが極右政党のフォー・ブリテンへの支持を表明するなど物議を醸していることについて、彼の政治的な発言がザ・スミスの遺産に悪影響を与えることにはならないと考えていることを『NME』に明かしている。
「歴史を変えることはできないと思うんだ。これは前にも言ったんだけどね。僕は心配していないんだ。僕の世界だったり、僕の人生とは関係がないからね。楽曲に審判を下して、それを受け入れて聴こうとするかは人々が判断することだよ。あと数週間もすれば(モリッシーの発言は)忘れ去られることになるんじゃないかな。こういうものは良かれ悪かれ、忘れ去られるものだからね」
ジョニー・マーは次のように続けている。「問題になっていることは分かっているけど、こういうやりとりには慣れているからね。その文化が見捨てられてしまうとかは心配してないよ。10代の頃の僕に『君や君の友人はヴェルヴェット・アンダーグラウンドをなきものにする心配はないのかい?』って訊くようなものでね。そんなこと起きるはずがないんだからさ。物事のなりゆきは分かってるからね。こういうやりとりはね」
モリッシーは先日、北米ツアーの公演で『ガーディアン』紙に向けて「ファック・ザ・ガーディアン」と書かれた黒のタンクトップを着てパフォーマンスを行っているほか、デヴィッド・ボウイやルー・リード、パティ・スミス、イギー・ポップといったアーティストのアルバムに自身のサインを書いて販売していたことでも話題になっている。
モリッシーは『ガーディアン』紙と自身の最新カヴァー・アルバム『カリフォルニア・サン』のレヴューをめぐって論争を繰り広げており、『ガーディアン』紙は同作について「目立ちたがりの精神で歌われたぎこちないカヴァー」だとした上で、彼がフォー・ブリテンへの支持を表明していることを批判している。モリッシーは自身に向けられている人種差別主義者という批判に反論している。
ジョニー・マーは『NME』とのインタヴューで今後の計画に言及して、オフの時間を作って新たな作業に取り掛かることを楽しみにしていると語っている。
「次のアルバムでどういう方向性に進むかは分からないけど、楽しみにしているんだ。僕にとってツアーを離れるというのは、ある意味で、ブレーキをかけてエアバッグを作動させるようなものでね。あまりにも多くのツアーをこなしてきたからさ」と彼は今年6月に語っている。「身体的にはどうなるんだろうということを思っているんだ。ツアー生活にすっかり慣れてしまっているからね。けど、創造面での未知の領域については本当に楽しみにしているよ」
ジョニー・マーは次のように続けている。「僕にとって、政治それ自体というのは深く探求するようなものではないんだ。あまり気乗りしないんだよ。世の中の政治とクリエイティヴィティは、僕にとって2つの異なる惑星のようなものでね。実際、存在している宇宙が違うんだ。様々な理由があるんだけど、世の中の政治からはインスピレーションや楽しさを感じることができないんだよ。荒涼としているからではなく、馬鹿げているからなんだけどさ。分かるかな? 僕はもっと人間らしさだったり、自分自身や他の人たちの原動力に興味があるんだよ。官僚や権力者たちの特徴よりも、今は人間らしさのほうがはるかに興味があるよ」
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